アメリカ建築史上最も美しい家の設計に関わり、そこに暮らした人物の証言
~ペンシルベニア州の渓流の中、流れる滝の岩棚の上に建てられた、アメリカ建築史上最も美しい建造物といわれるフランク・ロイド・ライトの落水荘。1934年、別荘としてこの家を発注したピッツバーグのデパート王の息子、カウフマンJr.は、ライトの弟子としてその建築に携わり、そして27年間、実際に落水荘に住んだ人物である。このドキュメンタリーは、カウフ~~マンJr.が回想する、思い出に満ちた家の記録である。設計時の様々なエピソード、往年のライトの姿や古きよきアメリカを彷彿とさせるカウフマン一家の映像などが、彼の穏やかでウィットに富んだ語り口で生き生きと輝きだす。
しかし何といっても、この作品の主役は落水荘そのものであろう。ライトは自然と建物と装飾の調和を重視し、環境と一体化した設計を~~追求する一方で、中に置かれる家具や食器までもデザインし、製作させた。美しい家そのものは言うまでもないが、それらのディテールの見事さも、丹念に映し出される。
「建物の内と外の自然とが調和し、その内と外とが
建物の目的と場所と時代の性質と一致するとき、
その建物は有機的となる」
――フランク・ロイド・ライト~