地獄門

大映1994-04-08 - 大映 価格
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地獄門

大映

価格(new/used): -- 円 / 6,000 円 より
発売日: (1994-04-08) アマゾン売上ランキング: 18965 位
Video / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

類稀な美しい映像
初カラーということが信じられないほどの、映像美です。ライティング技術や、衣装、美術が素晴らしいです。カラフルなのですがとても品がある色で、平安時代の煌びやかさに想像が膨らみます。今ハイビジョンなどで色自体は綺麗に撮る技術は進んでいるのでしょうけど、品や雰囲気がないことが多く、この映画から学ぶことも必要ではないか?と思ってしまいます。
ストーリーは、ストーカー犯罪ですね、はっきり言って京マチ子さんはストーカーしたくなるほど美しい。演技も素晴らしい。しかし、、、ストーカー役?の長谷川一夫の演技は、、、、ホントに大根!臭くて、臭くて、、、個人的には見れたものではない気がいたします。星マイナス5つです。すみません。それ以外は星5つ。
エゴイスティックな愛の映画
 カンヌ国際映画祭グランプリをはじめとして、
NY批評家賞など、海外で多数の賞をナメた時代劇傑作。

平安末期、源平の内争渦巻く最中に繰り広げられる
男と女のエゴイスティックな愛と、無常の物語。
 原作は菊池寛。大映が総力をあげて取り組んだ
初のカラー作品です。
 見所はたくさんあるでしょう。平安末期の建物や衣装の
美しさ、夜の“青”が“蒼”に見えてしまうくらいの撮影の妙、
抑えた中に激しさを感じさせられる役者陣の演技(大和人
らしさがでている)、・・ETC・・です。

 ストーリー展開は起伏あるものではありません。
シンプルそのもの。若武士が人妻をはげしく恋慕してしまうが
ゆえに起こる悲劇です。ですが、まるでシェークスピアばりに
いろいろな角度から“研究”できてしまう作品です。

 個人的には、エゴイスティックな愛の映画だと思います。
人妻「袈裟」に恋してしまう若武士(長谷川一夫)は、もう“ストーカー”そのもの
でたいへんなエゴをむき出しにします。惚れられる「袈裟」(京マチ子)は
愛する夫がいます。その夫を守るために、起こした行動は
結局夫を嘆き悲しませてしまう。これも彼女のエゴ。
 袈裟の主人(山形勲)は、たいへんよく出来た人物で
袈裟を愛しているのだが、その物分りのよさと、彼女へゆるぎない
信頼をよせすぎ、結局彼女の本心に気づくことも無く失ってしまう・・・。
 交錯するだけ交錯するが、つながっていかない愛の哀しい一面が
描かれているように思いました。

長谷川一夫が二枚目ではない若男を演じていたり、
京マチ子は美人女優ではなく演技派なんだなと思える動作、
山形勲のジェントルマンさが上手く溶け合っていて、その意味でも素晴らしい劇作です。

 
  

 
面白かったです♪
今回の長谷川一夫さんは、人妻に横恋慕して
人の道を外れてしまうストーカーの役だった。

夫のため、自分が犠牲になって死んでしまう妻、
「なんで相談してくれなかったんだ」と嘆く夫。

三者三様の生き方が現れていて面白かった。

古い時代の物語だし、あまり共感できないが、
当時の日本人の考え方、生き方が新鮮だった。

なんて酷い男、とんでもないと奴と思いつつ、
事の顛末が気になり見てしまう映画だった。
良くできた映画。どんな映画かと言うと・・・
舞台は平安朝末期、時の権力者であった平清盛の絶対的な力にも陰りが見え始め、反乱が起こり始めていた時代の京都。

主人公は、平清盛に仕える武士。清盛に対する反乱が起こった際には、彼もまた反乱に加わるよう勧められるが、主君を裏切ることはできないと言って断る。そんな彼が、反乱のさなか、家が焼かれ人が殺されるドタバタ騒ぎの中で、ある美しい女と出会う。女は人妻で、武士から「夫と別れて結婚してくれ」と言われるが、主人を裏切ることはできないと言って断る。

諦めきれない武士は、女を刀で脅してうんと言わせ、夫を殺す計画を立てて女もそれに協力させるが、女はそれに従うようなふりをして武士をだまし、夫を助けるために命を犠牲にして自ら死ぬ。武士は自分のやったことを知ると、ちょんまげを切り落として武士をやめるのだが、それは、武士としての死を自ら選んだことに等しかった。

反乱の際には主君を裏切らなかった彼も、このようにして武士としての死を自ら選んだことで主君を失望させただろうし、それはまた別の意味での裏切り、すなわち気持ちを裏切ったと言う意味での裏切りには違いなかった。これと同じことが女にも言える。彼女は主人を裏切らなかったが、夫の「脅されていたのなら、なぜ相談してくれなかったのだ」の言葉が示す通り、自ら死を選んだことで夫を失望させ、その気持ちを裏切ってしまっているのだ。

ちなみに、もし女が本当の意味で夫を裏切っていたらどうなっていたかと言うと、人妻を奪うために人殺しをした武士は当然のことながら清盛の咎めを受けたであろうし、そうなったとしても女を手放すはずのない武士は当然の成り行きとして清盛に逆らい、結果として本当の意味で主君を裏切ることになっていたであろう。夫への裏切りを女に強要することが、清盛に対する武士自らの裏切りをも、自らに強要するかのような形になってしまう所が、この映画の良くできた点なのだ。
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