東京裁判

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東京裁判

キングレコード

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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

小林正樹監督の真摯な精神が溢れる記録映画−−武満徹氏の音楽も素晴らしい
 パロディストのマッド・アマノさんは、「東京裁判は不当かつ無効。」と言って居る。もちろん、私も、同意見である。
 この映画は、『切腹』や『化石』等の傑作を残した日本映画の至宝、小林正樹監督が、その東京裁判の実写フィルムに、第二次大戦中の記録映像や、戦争直後の日本の映像をモンタージュして完成させた、長編記録映画である。
 この映画が公開された時、私は、これを映画館で観た。その時、私は、東京裁判についての予備知識を殆ど持って居なかった。だが、それでも、実写映像に映し出された東京裁判の光景の現実感は強烈で、この長い記録映画を短く感じられた事を覚えて居る。一例であるが、ブレイクニー弁護人が、アメリカ人であるにも関わらず、東京裁判の法廷で、アメリカの原爆投下に言及する場面などは、忘れる事が出来無い。又、武満徹氏の音楽が素晴らしかった事も、印象的であった。
 この映画で、小林正樹監督が、「南京大虐殺」に関する全く信憑性の無い映像を使用した事は、残念な事であった。しかし、その事だけを取って、この作品の価値を全否定する様な人は、全く愚かであると、私は、思ふ。−−「保守」を自称する人々の中には、そう言ふ人々が居る様だが、私は、そんな偏狭な人々を尊敬する事は出来無い。−−この映画に溢れる小林正樹監督の真摯な精神を感得出来無い人を私は、「愛国者」と呼ぶ積もりは無い。
 若い人は、是非、この記録映画を観て欲しい。「右」とか「左」とかを名乗る前に、先ず、東京裁判その物を映したこの記録映画を、自分の目で見るべきである。

(西岡昌紀・内科医/東京裁判が開廷した日に/武満徹没後10年に)
戦争責任は誰にあったか
大国のエゴにより、日本の日本人の戦争責任をあいまいにしてしまったことがどんなに戦後の日本をゆがめてしまったか。
かつて人間の条件を製作した小林監督の演出により、
完璧に描き出されているのがすごい。
ドキュメンタリーと言いながら・・・
東京裁判を克明に描いたドキュメンタリー映画である。ただ、ひとつ残念なのは、「南京大虐殺」に言及する際の映像に中国が製作したプロパガンダ映画の映像を使用している事である。これにより星ひとつ減点。
法学部生なら一度は観ておこう。
日本国憲法制定過程と密接に関係している『東京裁判』。原作者が日本人であるため、映画『パールハーバー』のようないいかげんな歴史考察はなされていない。当時の日本臣民を破滅の道へ導いた者達の審判が、写実的に描写されているのは見事だが、同時に当時を生きた「大日本帝国」出身の方々には、観るに辛いところもある。大学の法学部在籍の生徒の方には、是非とも観て頂きたい映画だ。価格は高めだが、納得のいく内容なので、未所有の方は無理をしてでも購入しておきたい。日本国憲法の制定過程を研究されている方は、国会図書館に足を運ぼう。当時の日本政府とGHQの秘密取引をもっと知りたい方は、国会図書館政治議会課へ。ある大学生が平成5年に書き終えた卒業論文が、元弾劾裁判所事務局長から寄贈されている。日本が今になってもアメリカにかなわない理由が克明に記述されているので、これから当時のことを研究する学生にとって、衝撃的な出会いとなるはずだ。
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