R.シュトラウス:4つの最後の歌

フレミング(ルネ)2008-11-26 - ユニバーサル ミュ... 価格 ¥ 2,500
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R.シュトラウス:4つの最後の歌

フレミング(ルネ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

価格(new/used): 2,500 円 / -- 円 より
発売日: (2008-11-26) アマゾン売上ランキング: 191643 位
CD / 近日発売 予約可
収録曲のリスト
  1. 4つの最後の歌 第1曲 春
  2. 4つの最後の歌 第2曲 9月
  3. 4つの最後の歌 第3曲 眠りにつこうとして
  4. 4つの最後の歌 第4曲 夕映えの中で
  5. 歌劇≪ナクソス島のアリアドネ≫より ああ!私はどこにいたのかしら
  6. 歌劇≪ナクソス島のアリアドネ≫より 「テゼウス=アリアドネ」とは何とすばらしいことだったでしょう
  7. 歌劇≪ナクソス島のアリアドネ≫より 全てのものが清らかである国がある
  8. 誘惑 作品33-1〔4つの歌より〕
  9. したわしい光景 作品48-1〔5つの歌より〕
  10. 冬の聖化 作品48-4〔5つの歌より〕
  11. 献呈 作品10-1〔8つの歌より〕
  12. 歌劇≪エジプトのヘレナ≫より 第二の花嫁の夜!
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

本物ほど埋もれてしまう
クリスチャン・ティーレマンは現在最も力のある指揮者であると思う。彼は珍しくも歌劇場の叩き上げだという。
今から考えれば、彼のここ数年リリースしたブルックナーの第5、ブラームスの第1、モーツァルトの『レクイエム』などは、稀有なる音楽であったのだ。
本ディスクは輸入盤で購入したが、宣伝も地味であり、彼を推す批評家もほとんど見かけない。
ティーレマンのものは出来るだけ褒めておきたい。断っておくが、評者は関係者ではない。

しかし、どっちにしろ崩壊寸前のクラシック業界では、フルトヴェングラーやワルター、クナッパーツブッシュなど大昔の巨人達に頼らざるを得ないから、新譜は味噌もクソも同じ扱い。まして、ラトルや小澤のような派手さがない演奏家は、一部の目利きが評価しても、手に取られることが少ない。別に評者が目利きであるということではない。たまたま聴いてみたら本物だったというだけである。
本物であれば本物であるほど埋もれていく。読者やリスナーがお客さん扱いされて、カスタマイズ商品に甘やかされてばかりいると、こういう事態はドンドン進む。
ネット屋さんの「お客様向けワン・ツゥー・ワン・マーケティング」は、多様な消費活動を損なうのである。当たり前だ。そこではネオリベ経済論者の大好きな自由競争すら阻害される。
これまた当たり前。当の商人達は、自分のところの商品さえ売れればそれでよいのだから。しかし、これこそを「合成の誤謬」というのである。「お客様」「お客様」を連呼する輩には注意が必要だ。選択の多様性が失われると全体のパイも小さくなって、やがては全体が一気に潰れてしまう。
かくして、グラモフォンと契約するティーレマンはまだしも(ティーレマンにしてこんな具合だが)、本物ほど埋もれていき、我々は乏しい選択肢の中で、あれはどうこれはどうとレビューなどをしながら、ますます貧しい文化生活を送ることになるのである。これこそ貧困の帰結。その一つの現われではないか?
いまやニュースなどジャーナリズムの成果もカスタマイズされており、最早「死にいたる病」ではあるが・・・・。