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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 全曲 |
| キーシン(エフゲニー)2008-09-17 - EMI MUSIC... 価格 ¥ 4,400 | |
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 全曲キーシン(エフゲニー) EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) 価格(new/used): 4,400 円 / 4,488 円 より 発売日: (2008-09-17) アマゾン売上ランキング: 23946 位 CD / 通常24時間以内に発送 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 1件
セッション録音ならではの潤いに満ちた美演ヴィルトオーソとしての活躍ぶりがすっかり板についてきたキーシンが、協奏曲というジャンルにも積極的にレコーディングを行うようになってきた。今回はベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲を一気に録音した。 最近では大規模なオーケストラを伴う録音はライヴ録音が多い。これは別にライヴ録音の需要や要望があるわけでなく、セッション録音の機会を別に設けるよりも安上がりであるという供給側の理由にある。その結果、確かにライヴならではの演奏を聴く機会は増えたが、一方で「アカデミックな芸術の一分野である」セッション録音の機会が減っているのは悲しい限りだ。特に録音技術に秀でたデッカのようなレーベルが、その活動域を大幅に狭めていることなど慙愧に耐えない。なので、今回のキーシンの気合の入ったセッション録音による全集を、まずそのような意味で歓迎したい。 バックはC.デイヴィス指揮のロンドン交響楽団で、2006年のモーツァルト&シューマンに引き続いてのコンビだ。 一通り聴いてみての印象は、非常に繊細なオーケストラとピアニスティックな独奏だと思った。そしてその効果はおそらくこの録音がセッションで行われたこととも深い関係があると思う。例えば第4番の冒頭のオーケストラの弱音でキメの細かい表現を、ゆとりをもって奏でるところなど、強く聴き手を刺激する。その結果、私たちを一気に音楽の世界に集中させてくれる。ゆとりがあるのに緊迫している。 第5番でもきわめて優美で流麗に歌われた「皇帝協奏曲」だと思う。いままでのキーシンはシンフォニックで重層的な音で聴き手を圧倒する演奏が多かったと思うが、最近は特に豊かな詩情を表出するようになってきた。移行部での潤いに満ちた高音が透明感を持って魅力的に響く。 デイヴィスの指揮は全般にはやや抑え目で、抑制を感じるが、決め所では音が適度に広がり非常に心地よい。今のキーシンの演奏スタイルにもビタリとはまっている。現代の名演がまた一つ加わった。 |