ベートーヴェン:交響曲第2番&第7番

NHK交響楽団 アシュケナージ(ウラディーミル)2008-07-23 - オクタヴィアレコード 価格 ¥ 2,850
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ベートーヴェン:交響曲第2番&第7番

NHK交響楽団 アシュケナージ(ウラディーミル)
オクタヴィアレコード

価格(new/used): 2,850 円 / 2,990 円 より
発売日: (2008-07-23) アマゾン売上ランキング: 168855 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

美音たっぷりに聞かせるアシュケナージ
若き日のアシュケナージを録画したDVD、その中で間近で見たベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲を演奏中のアシュケナージ、そのひたむきな姿勢、音のキレと粒立ちの美しさにビックリしたことがあります。

指揮者としても、その姿勢が保たれていて、各パートの音をたっぷり鳴らせながら、ある時は、歌うような陶酔感を感じさせ、ある場合には、激しくヴィヴィッドな練り上げられた音の膨張感を感じさせる名演奏が繰り広げられています。第2番にしてもそうですし、第7番にしても、全くその通りです。ピアノだけでは表し切れないからオーケストラの指揮者になったと自ら告白しているだけあって、聞かせどころが、実に絶妙であるのには、ますますファンになっていく感を抱かせるハイブリッドCDです。ベートーヴェン交響曲全曲収録中、最後の一枚です。
まさにアシュケナージとNHK交響楽団の「有終の美」
アシュケナージとNHK交響楽団によるベートーヴェンの交響曲全集が本盤をもって完結した。このオーケストラの力量が十全に表現された全集であり、アシュケナージとの録音も適切な時期だったと思う。国内の実力あるオーケストラの一つの金字塔の完成を祝いたい。

それにしても、その最後を飾るに相応しい名演である。私はTVで、この第7交響曲の演奏の模様を視聴したのだが、その闊達にして漲るエネルギーと爽快なパフォーマンスにCD化を心待ちにしていた。そんなわけで発売日に予約して購入した。NHKホールでの収録だったので、録音を心配したが(同じNHKホールで収録された第9番の録音は良くなかった)、今回の録音は十分現代の水準あり、そのことにほっとしたが、それよりも演奏である。

まず第2番も非常に的確なスケールで瀟洒に、しかし良心的で絶対的な音楽の範に即している。心持ち適度な距離感もあり風通しがあるのが心地よい。しかし圧巻はやはり第7番である。第1楽章の冒頭の和音から見事な質感である。そのあとの全合奏による主題の提示では音色のブレンドがきわめて秀逸。今まで聴いたことがない、しかし確かにやってみると「おおっ」と思う音色だ。これが「NHK交響楽団の音」なのだろうか。もちろん聴き手の好みの問題もあるだろうが、私はどうもアシュケナージの感性が伝わりやすい体質であるようだけど、それを差し引いても見事だと思う。第2楽章は高雅さと的確なリズムがあいまってとても心地よい。終楽章が圧巻中の圧巻。爽快なテンポ、もちろん速ければいいというわけではない。音楽的で、確信的で、論理的。それでいて感情の思い切った開放があり空に向かって解き放たれるような力感だ。終演後の熱狂的な拍手も必然の効果のように聴こえる。このような録音で全集の幕が閉じられるのは実に喜ばしい。