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ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲 |
| トーマス(ジェス)2008-02-27 - UNIVERSAL... 価格 ¥ 26,599 | |
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ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲トーマス(ジェス) UNIVERSAL CLASSICS(P)(M) 価格(new/used): 26,599 円 / 24,000 円 より 発売日: (2008-02-27) アマゾン売上ランキング: 19723 位 CD / 通常1~2週間以内に発送 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 2件
ロックンローラーをノックアウトしたワーグナーの名盤!僕は、骨の隅からロックンローラーです。とある切っ掛けで映画「地獄の黙示録」で使われている、「ワルキューレの騎行」(「地獄の黙示録」のオリジナルは違う指揮者の録音ですが。)のカラヤン指揮、ベルリンフィルのこの全曲版の一部に出会いました。他の指揮者やオーケストラと「ワルキューレの騎行」を比較しましたが、やっぱり、カラヤンは巧い! ロックンローラーとして悔しいけれど、「神域の音楽」としてのロックンロールを聴いたことがありません。まだ、この作品を通して聞いた訳ではありませんが、この録音は「神域の音楽」です。まだ、届いたばかりで「ワルキューレの騎行」の場所が判らないのですが、「ワルキューレ(この作品では「ヴァルキューレ」となっていますね)」の冒頭で鼻血が出そうな程興奮しました。実は父がオペラを良くビデオにとって観るのですが、はっきり言って何が良いのか判らない。まあ、生で観て聴けば違う感想もあるのでしょうが、ワーグナーのこの「楽劇」は、ロックンロールの用語を使えば「プログレッシブ・オペラ」。生で接しなくても鳥肌が立ちます。ロックンローラーとはいえ、イングウェイを聴く理由もあり、クラシックにはそれなりに手を出し、カール・リヒターの「マタイ受難曲」に興奮しましたが、今回のカラヤン指揮、ベルリンフィルの「ニーベルングの指輪」はその興奮を遙かに凌駕するものでした。もう、僕はコテコテのワグネリアンですね(笑)。すべてのロックファンに言いたい。この録音の「ニーベルングの指輪」を聴け!、と。ノックアウトされること間違い無しです。 綾をなす美音と精緻を極めた心理描写これはカラヤンの最上の演奏ではないか。しかも、SHM-CDの効果もあいまってもともと素性のよい録音が見事によみがえった。ワーグナー演奏のひとつのステレオタイプが満艦飾の巨大オーケストラであるのに対して、この演奏は室内楽的であり、綾をなす美音と精緻を極めた心理描写が、ライトモチーフというワーグナー芸術の本質を極め尽くしている。 カラヤンがフィジカル面でもキャリア面でもピークにあったということも確かだが、この録音が空前絶後の歴史的金字塔となっているのは時代背景があると思う。この録音はカラヤンが創設したザルツブルグ復活祭音楽祭での上演キャストをそのままベルリンのスタジオに移して採録したもの。カラヤンが歌手などのキャスティングをすべて支配してプロデュースしたものだ。まさにカラヤンが帝王としてあらゆる実権を独占支配した時代のもの。 ショルティ全曲盤の時代は、売れるという基準でスター歌手ばかりをレコード会社とそのプロデューサーが選んだ。オペラ指揮者の地位も高くはなかった。それが、やがて70年代になってアメリカ型の指揮者絶対君主の時代になった。カラヤンが帝王と呼ばれた由縁だ。グローバル時代の今は、そうした支配関係は解体され、指揮者も歌手も、オケのソリストたちでさえ世界のコンサートホールやオペラ座を駆けめぐる。商業録音として経済的に成り立つのはライブしかない。ところが、やり直しのきかないライブでトータルベストは実現できない。ある程度はデジタルで修復できても、オペラでは限界が多い。各歌手が一同に会して本番でベストを発揮するのは4年に一度のオリンピックなみに難しいからだ。 ひとりの指揮者がすべてを掌握し、ベストのオケと歌手を総動員し、ベストのコンディションにコントロールし、己の芸術的信条をかけてこの長大な4部作を完成するというのは、いまは夢のまた夢だろう。 |