グリーン・ドルフィン・ストリート

ビル・エヴァンス2007-09-19 - ユニバーサル ミュ... 価格 ¥ 1,628
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グリーン・ドルフィン・ストリート

ビル・エヴァンス
ユニバーサル ミュージック クラシック

価格(new/used): 1,628 円 / -- 円 より
発売日: (2007-09-19) アマゾン売上ランキング: 175192 位
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収録曲のリスト
  1. あなたと夜と音楽と
  2. マイ・ハート・ストゥッド・スティル
  3. グリーン・ドルフィン・ストリート
  4. ハウ・アム・アイ・トゥ・ノウ?
  5. ウディン・ユー(テイク1)
  6. ウディン・ユー(テイク2)
  7. ルース・ブルース (ステレオ)
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

1959年3月の貴重なセッションの録音
『グリーン・ドルフィン・ストリート』は、ビル・エヴァンスの特徴でもあるリリシズムだけでなく、硬派のサウンドを聞く事もできます。
ジャケットの写真の美しさが際立っていますが、演奏もシャープで多弁です。

ピアノはエヴァンス、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズ、というトリオです。所謂マイルス・グループのメンバーで、1959年3月にセッションを持ったマイルスの代表作である『カインド・オブ・ブルー』の直前に収録した作品です。そうした収録時期が演奏スタイルに大きく影響しているように感じました。この頃すでにエヴァンスのスタイルは確立されていましたね。

表題の3曲目の「グリーン・ドルフィン・ストリート」が一番素晴らしいです。ここでは軽やかで、雄弁なピアノを聴くことができます。エヴァンスの特徴でもあるロマンティシズムも随所で感じとれますし、フィリー・ジョー・ジョーンズのブラシを使った演奏がとても印象に残りました。
「知的で洗練されたジャズ」というエヴァンスの個性が如何なく発揮された演奏で、この1曲を聴くだけでも値打ちがあるアルバムに仕上がっています。

1曲目の「あなたと夜と音楽と」も好きですが、他にあまり印象に残る曲が少なかったのでしょうか、『グリーン・ドルフィン・ストリート』自体はレコード化されずに15年ほどお蔵入りしました。このセッションの完成度の高さを思うとお蔵入りしていたのが不思議なくらいですが、今こうして聴くことができるのは幸せだと感じています。
ビル・エヴァンス・トリオの前史を飾る名演
ビル・エヴァンスが59年にスコット・ラファロ、ポール・モチアンという鉄壁のトリオによるインタープレーを確立し、後のジャズピアノを革新したことはいわずと知れた定説になっているが、その前夜とも言うべき59年1月に吹き込まれた本アルバムは彼のキャリアのなかでも特異で重要な意味を持つといえる。というのも、ここで聴かれるユニットがマイルス・デイビスのコンボで同じ釜の飯を食ったポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズといった稀代の名手とのトリオであり、当時最高水準のリズムセクションといっていい組み合わせだからである。それは来るべき新時代のピアノ・トリオ結成にむけたエヴァンスの模索や実験であり、同時に彼自身の50年代ジャズに対するディプロマット(卒業論文)のような位置づけとして考えることも出来るのではないだろうか。もちろん気心の知れたメンバーとのグリーン・ドルフィン・ストリート、ハウ・アム・アイ・トゥ・ノウ? といったスタンダード中心の収録ゆえ、リラックスしたオーソドックスな雰囲気が支配している。だだし、「あなたと夜と音楽と」では後のエヴァンスのチューンにもなったロマンティシズムも十分感じられ、新たなるエヴァンスワールドを予感させる。いずれにせよ新時代のピアニストの貴重な記録であり、ピアニスト、ビル・エヴァンスの歴史の中でも忘れてはならないモメントである。