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ネフェルティティ(紙ジャケット仕様) |
| 久保田早紀2007-05-09 - Sony Musi... 価格 ¥ 2,381 | |
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ネフェルティティ(紙ジャケット仕様)久保田早紀 Sony Music Direct 価格(new/used): 2,381 円 / -- 円 より 発売日: (2007-05-09) アマゾン売上ランキング: 38977 位 CD / 在庫切れ 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 4件
ワールドミュージック系かつ癒し系の先駆者私は所謂「一発や」のその後の作品群が大好きである。彼らの偶然作った楽曲のイメージを振り払おう、又は己の核となる音楽を発表しようとする熱さを感じるから。 久保田早紀も世間では所謂一発やで終わっているアーティストである。しかし、リアルタイムでこのアルバムを聞いたときの衝撃は忘れられない。このアルバムは今までで聴いたベストアルバムの10枚に彼女の『夜の底は柔らかな幻』とともに入る。 前作の『見知らぬ人でなく』もただならぬクオリティと格好よさはあった。しかし全体的にマイナーだった。 しかし、このアルバムは突き抜けたポップさがある。今まで「異邦人」や「25時」の異国情緒と「九月の色」や「オレンジエアメールスペシャル」の2系統をアルバムに散りばめていたが、このアルバムでは後者寄りの路線を推し進めた。 タイトル曲はロックっぽいサウンド。「ソフィア発」はヨーロッパっぽいポップな佳曲。シングル「愛の時代」は「九月の色」をよりスケールアップした名曲。一転して「冬の湖」はスローな詩をよく伝えるバラード。最終曲は自分にとってはどことなく歌謡曲っぽい「最終便」。 かつそれまでのイメージの中近東やファドから抜け出し、今で言うワールドミュージックの要素も備えている。 アコースティックギターが印象的な「ジプシー」、ボレロを基にした「砂の城」。レゲエのリズムの「肌寒い午後の日」。「ジャワの東」では詩だけでなく音作りからも東南アジアのリゾートのイメージを完璧に作り出している。 全体的にポップでありながら、ヒーリングミュージック的な浮遊感を醸し出している。当時から何度も聴き、また聴き続けているアルバムである。 今聴けば多少古めかしい印象が残るかもしれないが、これは20年以上前に作られたアルバムである。今まで一般発売でCD化されなかったのが不思議な位である。 ただ、lソニーのホームページのオーダーメイドファクトリーと言う企画で繰り返し限定発売れていたのは久保田早紀の後期の3枚のアルバムだけである。そして、どれほどオークションサイトで違法と言えるほどの高額で取引されていたか。 限定発売ながら、ファンにとっては「異邦人」の久保田早紀でなく、一人のアーティスト久保田早紀の作品として改めて多くの人の耳に触れることを望んでやまない。 吹っ切れた感じ今回、7枚が一挙に発売されたので聞いてみる。ファーストの超メガヒットのあと、やはり苦労のあとが見受けられる。本人だけでなくスタッフ、レコード会社があの手この手で久保田早紀の才能を開花させようと苦心している作品が2作目以降続いてきている。これは6枚目、ここでややファーストからの呪縛が吹っ切れてきたのではないかという予感を与えてくれる。これで本人も十分な手ごたえを感じたのではなかろうか。ただこうして一挙に再発されその全貌を改めて眺めてみると、わずか5年間の間に7枚のアルバムを自作自演してあっという間に過ぎ去ってしまった足跡に心からご苦労さんといいたい。かなりのハードワークだったに違いない。 久保田早紀最終形態20年一昔、デジタル化以前の日本歌謡ほど胸に染みるものはない。 未発売の久保田早紀音源がリマスター紙ジャケ化された意味は深い。今は楽譜の読めない音痴なタレントでも音程処理により修正して音源を発表できてしまう大変な時代になってしまった。ミュージシャンもいらない機械がやってくれる、製作予算が少なくて済む。 この久保田早紀とて次作『夜の底〜』からは打ち込みマシンで時代と融合している。なのでこの作品が残された最終便であろう。 『ソフィア発』を聴いてみてほしい、天界、サウダーデ等大傑作を連発してきた後だけによくここまで昇華したなぁと感心する。 日本の歌謡曲が正当に評価されていた最後の系譜であろう。 まるで「ロック・オペラ」重厚なロック作品久保田早紀作品群の中で最もロックに近い作品である。ハードなタイトルトラック「ネフェルティティ」、プログレ調の「ジプシー」、ピアノとギターとオーケストラが乱舞する「ソフィア発」、変則リズムの様式美ロック「砂の城」といったアナログA面の楽曲群は緊張感が凄い。しかし久保田早紀音楽はメロディが美しく、しっかりしているので、ロックが苦手であっても十分鑑賞に値すると考える。アナログB面の楽曲はロック色はやや薄れるが、テンションはやはり高い。「愛の時代」は、ベストアルバムで聴くよりもオリジナルアルバムの本作で聴いたほうが輝きが格段に大きい。アルバムの最後は、古典的なサウンドを取り入れ、シアター風の曲作りがなされた人気曲「最終便」で締めくくられる。そのためかこのアルバムそのものがまるでロックオペラのように思えてならない。 |