バッハ:インヴェンションとシンフォニア(...

グールド(グレン)2007-03-07 - ソニー・ミュージッ... 価格
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バッハ:インヴェンションとシンフォニア(紙ジャケット仕様)

グールド(グレン)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

価格(new/used): -- 円 / 800 円 より
発売日: (2007-03-07) アマゾン売上ランキング: 110117 位
CD / 在庫切れ
収録曲のリスト
  1. 未定
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

ピアノへのこだわり
1964年3月18・19日、ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオで録音。グールド19枚目のアルバム。

1→2→5→14→11→10→15→7→6→13→12→3→4→8→9の順に演奏されている。これは言ってみればハ長調・ハ短調で始まり、ヘ長調・ヘ短調で終わるという試みである。

演奏の前にグールドがこだわったのはピアノである。デビュー以前からグールドが愛用していたのはシムコー湖畔の別荘にあった1895年ボストン製のチッカリングだった。このチッカリングというピアノはハープシコードに限りなく近い触感と即時性を持ち、キーの沈みとアフタータッチとの間に微妙な均衡があったと言われている。この『触感』にグールドは生涯こだわる。1955年1月にデビューした時はニューヨークでスタインウェイCD174に惚れていた。グールドはCD174にあの『触感』を蘇らせようと鍵盤の表面をざらざらにしキーの沈みを浅くした。苦労して作ったこのピアノは1957年3月運送業者のミスで破損、1960年地元トロントのイートン・オーディトリアムに置いてあった1938年製のCD318に到達する。このピアノが本作に用いられているピアノである。

このレコーディングは実は1963年9月18日にスタートしたのだが、グールドがその『触感』が気に入らずピアノの調整を続け、6ヶ月後の1964年3月18・19日録音となったのだ。

これほどのこだわりを持って作り上げたこの録音にCBSとスタインウェイが気に入らず物申すこととなる。紆余曲折の様を天国のバッハはどう思ったろう。かくて唯一無二のインベンションとシンフォニアBWV772-801がここに完成する。

グールドの閉じた世界のバッハは僕には必要不可欠なものである。そしてこれからも多くの人にとってもそうなるだろう。そこはCBSもスタインウェイも無関係な『触感』のバッハだ。