ウォーキン

マイルス・デイビス2005-09-22 - ビクターエンタテイ... 価格
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ウォーキン

マイルス・デイビス
ビクターエンタテインメント

価格(new/used): -- 円 / 2,000 円 より
発売日: (2005-09-22) アマゾン売上ランキング: 152592 位
CD / 在庫切れ
収録曲のリスト
  1. ウォーキン
  2. ブルーン・ブギー
  3. ソーラー
  4. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ
  5. ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

ハード・バップ黎明期の重要作
プレスティッジ時代のマイルスのアルバムは私なんぞが語るまでもなく、どれもが傾聴に値する名作である。分けても本作は、特にタイトル曲におけるアプローチが独創的かつ斬新で、あっさり他者の追随を許さぬ高みに到達しているところが凄い!颯爽としたテーマの後で威風堂々Walkin'していくマイルスとラッキー・トンプスン、意図的に?訥弁さながらの少ない音数で引きずるように歌い上げるJ.J.ジョンスンとホレス・シルヴァーの対比の妙が、何と言っても聴きどころ。そこにパーシー・ヒースの採れ立ての海老のようにピチピチ跳ねるベースが被さり、これぞ至福の13分26秒!どうにも好きになれないケニー・クラークのラストのドタバタドラムを除き、全く文句の付け様がない。

急速テンポの「Blue'n'Boogie」ではマイルス、J.J.、ラッキーの技巧が冴え渡るが、ホレスのソロが些か単調か?それでも御大がミュートを付けた「Solar」ではソロもバッキングも好調で何より。「You Don't Know What Love Is」はマイルスの全録音史の中でも五指に入る名演ではないかと、聴く度に恐れおののいてしまう。最後の「Love Me Or Leave Me」でもマイルスは依然として絶好調!残念ながらデイヴ・シルドクラウトのソロには非凡さを感じられないものの、ホレスとパーシーの掛け合いが抜群に素晴らしく極上のトラックとなっている。いやー、やっぱりマイルスは何時の時代も素晴らしい。後年のマラソン四部作誕生への足がかりとなった本作で、モダン・ジャズの真髄に触れて欲しいと思います。
ジャズの中のジャズ!
 1954年に「Walking」ではなく「Walkin’」と堂々とタイトルする Miles Davis の意気込みを聴く。人種的偏見のため黒人が前面に出てはマス・マーケテングが不可能だった当時、白人の演奏するスマートで抑制された「クール・ジャズ」こそがモダンジャズの商業的主流だった。「ビ・パップ革命」を成し遂げたにもかかわらず、その経済的果実を横取りされた感の黒人ミュージシャン。そんななか、ジャズアルバム史上初めて、敢えて黒人の話し方をタイトルに高々と掲げて市場に打って出たのが「Walkin’」だ。この黒人としてのプライドこそが「ハード・バップ」の原動力。
 ホットでハードというスタイル的特徴だけでなく、その背景にあるアメリカの社会的文脈。日本みたいにあの曲が好き、このミュージシャンが嫌い、だけで話が完結してしまうほど世界は単純じゃないし今だ幸せでもない、ということか。演奏はもちろん言うことなし。Miles 最高。