19世紀ギター・デビュー!

福田進一2002-06-21 - コロムビアミュージ... 価格 ¥ 999
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
19世紀ギター・デビュー!

福田進一
コロムビアミュージックエンタテインメント

価格(new/used): 999 円 / 799 円 より
発売日: (2002-06-21) アマゾン売上ランキング: 12085 位
CD / 通常24時間以内に発送
収録曲のリスト
  1. 夢op.53-1(コスト)
  2. エチュード イ長調op.6-12(ソル)
  3. エチュード ハ長調op.29-17(ソル)
  4. エチュード ロ短調op.35-22(ソル)
  5. エチュード ホ長調op.31-23(ソル)
  6. モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲op.9(ソル)
  7. ワルツ ホ長調op.32-2(ソル)
  8. 華麗なロンドop.2-2(アグアド)
  9. 交響的幻想曲~アンダンテop.38-14(コスト)
  10. スペインの歌「カチューチャ」によるカプリスop.13(コスト)
  11. ハンガリー風幻想曲op.65-1(メルツ)
  12. 吟遊詩人の調べop.13~夕べの歌(メルツ)
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

19世紀ギター・デビュー!
日本の世界に誇るギタリストである福田進一の演奏する19世紀のギターによる演奏です。この演奏は1994年11月に埼玉県の秩父ミューズパーク音楽堂で録音されました。使用している楽器は19世紀に作られたラコートという楽器でスペインの生んだギターの名工アントニオ・デ・トーレスが19世紀の後半に現代ギターを完成させましたがそれ以前の楽器で現代のものより少し小ぶりです。音はまろやかでソル、やアグアド等の曲を演奏すると、作曲者の意図がより正確に再現されるかも知れません。しかしトーレス以降の現代のギターに比べて低音と高音のバランスや音の浸透力などで、劣っており私は現代ギターの音の方が好きです。とくに低音の音は現代ギターが遥かに優れていると考えます。
果たしてギターは進歩したのか?
一般的には、19世紀後半の楽器製作家トーレスによって完成された
スペイン式ギターはそれ以前のギターを音量・音質面で上回る、
という認識がかつてありました。

音量面では確かにトーレス型ギター(今日で言うクラシックギター)は
それ以前のギターを上回るものの、音質面では必ずしもそうとは言い切れない
という事がこのCDで実証されています。

このCDで初めて19世紀型ギターの音色を聞かれる方は、その幽玄な音色に
驚くことでしょう。(勿論、名手福田の技量あっての事ですが)

ライナーにも記載されていますが、ソルやアグアドといった古典派を
表現するにはトーレス型ギターでは絶対に足りない何かが、
このCDで弾かれているラコートなどの19世紀仕様のギターには有ります。

19世紀前半の時点においてさえ、ギターは音量の乏しいサロン向け楽器、
という認識があった様ですが、むしろ今日の様に、録音においては絶対的な
音量はあまり問題にならない状況では、昔の楽器の持つ真の表現力を聴く事
が出来ると思います。
(バロック演奏におけるピリオド楽器による古楽系の演奏家の台頭も
同じ事例と言えるでしょう)

むしろ、トーレス型ギターは、フラメンコや南米系の音楽といった
リズムを強調した音楽においてその潜在能力が花開いた、というのが
20世紀のギター史だったのではないでしょうか。

ちなみに投稿者は、
 「一流のギタリストが弾くバッハは、
 二流のリュート奏者が弾くバッハに及ばない」
という考えの持ち主ですので、その点ご了承願います。

名手福田氏の記念碑的CD
福田氏のライフワークとなる19世紀ギターのデビューCD
 ラコートを弾くのが楽しくて仕方がないという感じが伝わってくる。
ソルの月光は、原典版のアレグレット、魔笛のコーダも軽やかである。
 アグアドのロンドもフェルナンデスのものよりもこちらをとりたい。