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ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 |
| アーノンクール(ニコラウス)2002-04-10 - ワーナーミュージッ... 価格 ¥ 2,344 | |
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アーノンクール(ニコラウス) ワーナーミュージック・ジャパン 価格(new/used): 2,344 円 / 1,534 円 より 発売日: (2002-04-10) アマゾン売上ランキング: 199949 位 CD / 通常24時間以内に発送 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
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ヨーロッパ芸術音楽の精神アーノンクールはロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団と、ドボルザークの第7・8・9交響曲と晩年の傑作である4曲の交響詩を録音している。今回はスラブ舞曲集をヨーロッパ室内管弦楽団(ECO)と録音した。昨年6月、グラーツのシュテファニエンザールでの録音である。 清々しさ、透明感が圧倒的である。ECOも文句の付けようが無い。 スラブ舞曲集といえば、とかく民俗・民族的<野性味><土俗臭>が強調されがち、また聴衆もそれを期待しがちであるが、そういう事前予測をすべて覆して、風趣は<洗練の極み>である。この透明感は、アーノンクールのシュトラウス2世の演奏に通じるところ大である。シュトラウス2世もドボルザークも、ブラームスから高い評価を受けていた点で共通するところがあるのかもしれない。 こんなに<新奇>で<正統的>な演奏は前例がないだろう。「アーノンクール的アナリーゼと再統合」によって素顔を現した舞曲は、響きと情緒の新奇さに満ちあふれ、もう少しでバルトーク・コダーイ?、もう少しで20世紀?という音響と精神性を噴出させる。こういう先進的な楽曲が、1878年、1886年に、スラブ音楽ではなく「ウィーン音楽」としての完璧な<高貴>と<礼儀作法>を身にまとって出現した時、欧州全体が ボヘミア人:ドボルザークを喝さいで歓迎したのは当然である、この演奏は、聴き手にそういう事情を見事に得心させてくれる。 アーノンクールの芸術的な立場の根本の部分が、最近10年ほどで明らかになったように、筆者は感じている。彼の関心の<根本部分>が、このスラブ舞曲演奏においても非常に顕著に見て取れるように筆者には感じられ、個人的推測に過ぎないが、この点少し敷延しておきたい。 20世紀がヨーロッパ文明にとって不幸な時期であった以上に、ヨーロッパ音楽にとっても不幸な時代であった。19世紀中庸以前は(正確には第一次世界大戦と、普仏戦争(1870~71)あるいは普墺戦争(1886)の間の時代、それ以前というべきか)、現在よりもヨーロッパは、言語は異なっていても精神的に「解り合える」領域であったのに、民族主義と帝国主義の熱病に罹患によってもたらされた破壊と精神の荒廃が、真のヨーロッパ音楽の価値をも見失わせた。 音楽を生み出し演奏する伝統と精神は継承されなくなり、同時代でない音楽は根本的に誤解されてしまい、多くの場合、致命的なルーチンメークで演奏される。一方同時代音楽といえば、聴衆の支持を失って久しい。創作と演奏から感動が失われ、まさにクラシック音楽ー作曲科学と博物学・考古学の対象ーでしかなくなり、聴衆から見放され生命力を失っていく・・・この精神の荒廃と伝統の破壊をもたらしたものを、清算していかなければ、ヨーロッパ伝統音楽は21世紀において完全に死に絶えてしまう。 |