このCDを初めてかけたときは、重い頭痛と悪寒で本当はCDなんか耳に入ってこないような状態だったのですが、苦しくて寂しかったのでかけました。
でも笛の音、笙の音が響くと、なんだかふさがっていた胸がすっきりし、悪寒もなくなってゆったりと聴くことができました。
メジャーな書籍に出てくるのでは「源氏物語」にでてくる「青海波」も収録されています。
博雅も都で、野で、山で、こういう音を響かせていたんだなあ、と思いました。文句のつけようなし。とてもよいCDです。お薦めです。
その源博雅が吹いたであろうこれらの曲は、堅苦しくなく、心地よく自然に耳に入ってくる風のようでした。聞き入るというか、笛の音とともに流れるというか。龍笛は、空を舞い昇っていく龍、笙は、雲の切れ間から差し込む光のような音であるといわれ、まさにそれをイメージさせるような龍笛と笙の音です。
日本の古い音楽と言うと、私はなんとなく堅苦しいものの印象がありましたが、これはそんな考えを変えさせてくれるものでした。平安時代の人々の生活は、テレ!ビ、本からなどでしか想像出来ませんが、生活の雰囲気が感じられるものだと思います。月夜の晩、静けさのなか、あの笛の音が都に響いていたのであろうか...と。曲に関して音楽的なことはよく分かりませんが、素ですばらしさを感じ取れるように思います。