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ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 |
| バーンスタイン(レナード)2001-12-19 - ソニー・ミュージッ... 価格 ¥ 3,990 | |
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ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」バーンスタイン(レナード) ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 価格(new/used): 3,990 円 / 3,800 円 より 発売日: (2001-12-19) アマゾン売上ランキング: 26190 位 CD / 通常4~5日以内に発送 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 1件
硬軟自在、F=Dの真骨頂!いくつもの顔を持つ名優F=Dの、ブッフォとしての面目躍如たる1枚。いわゆる真面目なバリトンがこのタイトル・ロールを演じると、まるで学芸会のような出来上がりになるのは苦笑ものだが、だからこそこの役は「スペシャリスト」すなわち「ファルスタッフ歌い」に任せないと失敗しやすい曲だと言われるわけである。 しかしそこへ、ウィーン・フィルとのデビュー盤としてこの曲を選び、しかもF=Dはじめすべてドイツ人のキャストを組むという大胆な試みをしたのが、若きバーンスタインであった。そのテンポは破壊的なまでに速く、全曲が隅から隅まで不敵な挑戦に溢れている。 そんな演奏がしかし大成功に終わったのには、F=Dの超人的な活躍を見逃すわけにはゆかない。まずこの破天荒なテンポに余裕で尾いてゆくばかりでなく、そのなかで人間ファルスタッフを演じきることはモチロンのこと、F=D自身すら表現しきっているのである。声を聴いただけで表情まで想像させる歌手はナカナカいないが、ここでのF=Dの歌唱はそれを随所で実現させている。コミカルからシニカルまで、まさに融通無碍の表現とはこのことで、こんなファルスタッフを歌ったのはスペシャリストでさえなかったことだ。 他ではリガブエのアリーチェが可憐で秀逸。生来の発声がなんともチャーミングで、この役の魅力を存分に表現している。2幕でリュートを弾きながら優雅にやりとりをする彼女とF=Dを聴くのは、他の盤では味わえない愉しい時間だ。 バーンスタインの指揮は終始、挑戦的であるが、「ここまで尖んがらなくても良かったのに」と思うこともしばしば。じっさい、各歌手のカンタービレを堪能する間もないが、「そんなもの堪能する作品じゃないでしょ」というのが彼のメッセージなのであろう。それはそれでバーンスタインらしい。 しかし悔やまれるのは、これほどまでの豪華キャストとウィーン・フィルとの夢の競演でありながら、録音状態が良くないことだ。この年代であれば、当時の最新テクノロジーの粋を集めていたとしたら、もっともっと優れた録音が可能だったはず。デジタル・リマスタードのものも聴いてみたが、やはり元がこれだけ悪いとリマスターもあったものではない。なぜDGやデッカ等のレーベルが乗り出さなかったのか。おおいに悔やまれるが、しかしそれでもその価値は大いに光り続ける、不朽の1枚であることに変わりはない。 |