トレーシング・アストル~ピアソラへのオマ...

ギドン・クレーメル2001-05-23 - ワーナーミュージッ... 価格 ¥ 2,394
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トレーシング・アストル~ピアソラへのオマージュ(3)

ギドン・クレーメル
ワーナーミュージック・ジャパン

価格(new/used): 2,394 円 / -- 円 より
発売日: (2001-05-23) アマゾン売上ランキング: 67902 位
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収録曲のリスト
  1. 92丁目通り(ピアソラ)
  2. タンゴ・エチュード1~3(ピアソラ)
  3. チキリン・デ・バチン(ピアソラ)
  4. セーヌ川(ピアソラ)
  5. タンゴ・エチュード4~6(ピアソラ)
  6. チェロよ,震えよ!(ソリーマ)
  7. 言葉のないミロンガ(ピアソラ)
  8. トレーシング・アストル(デシャトニコフ)
  9. オール・イン・ザ・パスト(ペレーツィス)
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

元祖は俺だ、と言わんばかりの熱演
1999年9月、ニューヨーク、NGIスタジオにて録音。『ピアソラへのオマージュ』の3作目。

ピアソラの音楽への情熱はクレーメルに3作目のアルバムまで作らせたわけだ。これには、盟友のヨー・ヨー・マが1997年5月28-29日にあの『Soul Of The Tango』でピアソラの音楽を録音し、一挙にピアソラ・ブーム到来となったことが関係あると思える。本作では元祖は俺だ、と言わんばかりの熱演だ。

なぜクレーメルがピアソラを取り上げたかについて突っ込んだ資料は皆無だが、僕はマルタ・アルゲリッチが一枚かんでいると読む。何故ならアルゲリッチの故郷はピアソラと同じアルゼンチンだからだ。アルゲリッチとクレーメルはこのちょっと前まで世界中のヴァイオリン・ソナタや二重・三重協奏曲を徹底的に研究していて、信じられないくらいにレアな曲でしかも素晴らしい曲をたくさん見いだし、録音していったのだ。

そうした中でアルゲリッチの母国の話も当然しただろうしピアソラの音楽にも触れただろう。『情念』を持つクレーメルのヴァイオリンはピアソラの音楽にぴたりはまったわけだ。不思議なものだと思う。
クレーメルのピアソラ・シリーズではこれがベスト!
 ギドン・クレーメルによる初期のピアソラ作品集は、分かりやすい演奏でしたし、大ヒットもしましたが、ピアソラのファンからするとピアソラの音楽を譜面の中に押し込めてしまっていて、音楽としては生命を感じさせない窮屈で退屈なものでした。ピアソラの音楽がもともとピアソラの演奏で完全に閉じた完成形とさえ言える世界を持っていた為やむを得ないところと思いますが。
 しかし、クレーメルによるピアソラはその後徐々に改善され、"Tango Ballet(天使のミロンガ)"あたりから不十分ながら躍動感の感じられる演奏になってきていました。その後発表された本作品はなんと敢えてバンドネオンを排し、かなり意図的に捻れたリズムに乗せて、ピアソラとは異なるベクトルのダイナミックさを持ったオリジナルなピアソラを聴かせてくれます。これはクレーメルによるピアソラ・ミュージックの完成形だと思います。クレーメルのピアソラものとしては、これを一番に推します。