ライヴ・アット・カーネギーホール1938...

ベニー・グッドマン2000-08-23 - ソニーレコード 価格 ¥ 3,591
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ライヴ・アット・カーネギーホール1938 (完全版)

ベニー・グッドマン
ソニーレコード

価格(new/used): 3,591 円 / 2,980 円 より
発売日: (2000-08-23) アマゾン売上ランキング: 61063 位
CD / 通常24時間以内に発送
収録曲のリスト
  1. ベニー・グッドマン・1950・イントロダクション
  2. その手はないよ
  3. サムタイムズ・アイム・ハッピー
  4. ワン・オクロック・ジャンプ
  5. 拍手喝采~「トウェンティ・イヤーズ・オブ・ジャズ」へ
  6. ディキシーランド・ワンステップ(センセイション・ラグ)
  7. 私はヴァージニアへ
  8. 僕の恋人が笑いかけたら
  9. シャイン
  10. 恋しき幻想
  11. 拍手喝采~「ベニーグッドマン・オーケストラ」へ
  12. 人生がパーティーに
  13. ジャムセッション準備
  14. ハニーサックル・ローズ
  15. 拍手喝采~「ベニー・グッドマン・スモール・グループ」の準備
  16. 身も心も
  17. 拍手喝采~ライオネル・ハンプトン登場
  18. アヴァロン
  19. 私の彼氏
  20. アイ・ガット・リズム
  21. ポーズ・トラック
  22. ブルー・スカイ
  23. ロック・ロモンド
  24. 拍手喝采~ベニー・グッドマンによる「ノー・アンコール」アナウンス
  25. ブルー・ルーム
  26. ロッキーでスウィング
  27. 拍手喝采~マーサ・ティルトン~ステージへ
  28. 素敵なあなた
  29. 拍手喝采~「ベニー・グッドマン・スモール・グループ」の準備
  30. チャイナ・ボーイ
  31. ザヴォイでストンプ
  32. 拍手喝采~プログラム~ベニー・グッドマン・カルテット
  33. ディジー・スペルズ
  34. 拍手喝采~ベニー・グッドマン・オーケストラによるフィナーレへ
  35. シング・シング・シング
  36. 拍手喝采~アンコールへ
  37. イフ・ドリームズ・カム・トゥルー
  38. 拍手喝采~2回目のアンコール
  39. ビッグ・ジョンズ・スペシャル
  40. ポーズ・トラック
  41. イントロダクション
  42. ベニー・グッドマンによる「その手はないよ」の紹介
  43. ベニー・グッドマンによる「トウェンティ・イヤーズ・オブ・ジャズ」の紹介
  44. ベニー・グッドマンによる「恋しき幻想」の紹介
  45. ベニー・グッドマンによる「人生がパーティに」の紹介
  46. ベニー・グッドマンによる「身も心も」の紹介
  47. ベニー・グッドマンによる「アヴァロン」の紹介
  48. ベニー・グッドマンによる「ロッキーでスウィング」の紹介
  49. 終演
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

ジャズ史にひときわ輝く名盤
LP時代、グッドマンの名盤といえば、エア・チェック集の「キング・オブ・スウィング」とこの「カーネギー・ホール」と相場は決まっていた。いずれもライブ盤である。従って音はよくないが、演奏内容には1回限りの緊張感が漂い、かつ、観客席と一体となった興奮が漏れ伝わってくる。これはもうスタジオ録音では絶対に望めないモノである。
戦前の昭和13年(と聞くと実感がわくのではないか?)に行われたこのコンサートは、クラシックの殿堂カーネギーホールで行われた初めてのジャズ演奏会であり、また、黒人と白人のジャズマンが、大観衆を前に同じステージに立った初めての演奏会でもあった。同じ年の暮れには「スピリチュアルからスウィングへ」と称するもう一つの重要なコンサートが同じホールで行われている。
白黒混合の演奏会には、顔をしかめる聴衆もいたというが、白熱のジャズ坩堝からはそのあたりの不穏当な様子はうかがえない。
演奏内容ももちろんだが、歴史的な価値という点で、ジャズ・ファンならば必ず備えておかなければならない、最重要作品である。
聴かずに死ねるか!一家に一枚、カーネギー・ホール
1938年(昭和13年)1月16日、カーネギー・ホールを埋め尽くす聴衆の前で繰り広げられた、米国ポピュラー音楽史に残るイベントの記録がこれだ。音楽を愛する者であれば、ジャンルを問わず絶対に聴いて損はない。音楽本来の熱い感動が味わえることを保証しよう。

それにしても、「完全版」の登場は衝撃だった。長年にわたって繰り返し聴いてきたこのアルバムに未発表音源があるなどとは思いもしなかったのだ。曲間のアナウンスや準備のようすなど、それまで想像の中で思い描いてきた当夜のありさまが本当に目の前に展開する。この日の聴衆の一人になりたかったという夢が少しだけかなえられた。

聴きどころは多すぎて挙げきれないが、グッドマン・バンドの一糸乱れぬ強烈なアンサンブル、きら星のごときスター・プレイヤーたちのソロ、ライオネル・ハンプトンを加えたカルテットが見せる、畏怖すら覚えるテクニックの応酬など、戦後まったく継承されなかったスイング・ジャズの本当の姿、エネルギーを目の当たりにできる。なにしろグッドマンを含め、ほとんどが20代の若者だ。ジャズはまだジジイの音楽ではなかった。と同時に、ここには青臭さなどみじんもなく、老若男女を酔わせた成熟した音楽性とエンタテインメント精神を感じ取ることができる。

ひとつオマケがある。ジャムセッション形式で演奏された「ハニーサックル・ローズ」では、ジョニー・ホッジスなどエリントンやベイシーのバンドから招待されたスターの競演を聴くことができるが、冒頭に出てくるレスター・ヤングのソロが半端じゃない名演だ。時間的には短いものだが、泉のように湧き出る魅惑的なフレーズ、間の見事さなど、レスターが残した録音の中でも3本の指に入るものだと思う。当時は日常的にこんな演奏をしていたのだろうか。

まあとにかく、この一枚に打ちのめされてください。

やっぱしスイングジャズの古典的名演
とにかくスイング時代の記録の中でも名演中の名演です。もちろんモダンジャズ世代にとっては、いささかリズムやサウンドが古くさいと思われるかもしれませんが、それを補ってあまりある演奏の迫真的なスリルに満ちています。当時の超一流プレイヤーが集まってのHoneysuckle Roseのジャムセッション、伝説のベニーグッドマントリオ、カルテット(Body and soulでのテディウイルソンのすばらしいソロ、Dizzy Spellsでの驚くばかりのスピード感)、そしておなじみのSing Sing Singでのジーンクルーパの迫力満点でしかも荘重でさえあるドラムプレイ等何度聞いてもスリルを感じます。このCDはオリジナルの78回転ディスクからリマスタリングしての発売ですが、従来のCDよりも遙かにすばらしい臨場感を伝えていることも特筆ものです。もちろんそのためにオリジナルディスクのノイズが耳につきますが、かえって時代の雰囲気を感じさせて良いのではないでしょうか。とにかく、ジャズが持っている”1回性の音楽”的な魅力にあふれたすばらしい演奏で、ぜひおすすめです。