イギリス管弦楽曲集

アカデミー室内管弦楽団 マリナー(ネヴィル)1998-06-17 - ポリドール 価格 ¥ 2,750
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イギリス管弦楽曲集

アカデミー室内管弦楽団 マリナー(ネヴィル)
ポリドール

価格(new/used): 2,750 円 / -- 円 より
発売日: (1998-06-17) アマゾン売上ランキング: 103422 位
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収録曲のリスト
  1. グリーンスリーヴスの主題による幻想曲
  2. ひばりは昇る
  3. イギリス民謡組曲●ウォーロック:
  4. 弦楽のためのセレナード
  5. キャプリオル組曲●バタワース:
  6. シュロップシャーの若者
  7. 2つのイギリス田園詩曲
  8. 青柳の堤
  9. 歌劇「村のロメオとジュリエット」~楽園への道
  10. 劇音楽「ハッサン」~間奏曲とセレナード
  11. 夜明け前の歌(暁の歌)
  12. 春初めてのカッコウを聞いて
  13. 河の上の夏の夜
  14. 歌劇「コアンガ」~ラ・カリンダ●エルガー:
  15. 弦楽のためのセレナード
  16. ソスピーリ(ため息)
  17. 弦楽のためのエレジー
  18. 「スペインの貴婦人」組曲
  19. 序奏とアレグロop.47
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

いつまでも手元に置いて楽しみたい
とかくマイナーに扱われがちなイギリスの近現代作曲家。その小編成オーケストラのどれもが美しく、イギリスらいしいエスプリとジェントルな節度に満ちている。秋の夜長に静かに聴き入りながら目を閉じると、イギリスの田園風景や自然の営みが目に浮かんでくる。擬古的な響きのなかに王朝の歴史や、豊かな郷士たちのマナーハウスの暮らしに思いを馳せる。

録音は適度な奥行きがあって心地よい立体感を味わえる。オーディオチェックにもよい。派手な音や大音量とは無縁のこのCDなのに意外と思われるかもしれないが、システムの立体空間表現力が試されるからだ。よくチューニングされたセットで聴くと、いわゆる「スピーカーの存在が消える」ことが実感できる。

アナログ時代の音源だが、このジャンルにおいては、いまのところほかに適当なものが見当たらないといってよいほどの決定盤だろう。
一歩踏み込んでイギリス音楽に浸るにはうってつけの2枚組
このCDは2枚組みで、Disc-1にはヴォーン=ウィリアムズ(以下RVW)、ウォーロック、バタワースの作品が、Disc-2にはディーリアス、エルガーの作品が収録されています。2008年8月現在、国内盤では1枚丸々ウォーロックまたはバタワースの作品が収められたCDは存在しないので、彼らの作品をまとめて聴けるCDとしてはこの盤は貴重です。1枚あたりの演奏時間は70分を超えているので、分量の面からもおすすめです。

当盤に収められているRVWの「イギリス民謡組曲」は、元々吹奏楽のために書かれた作品をゴードン・ジェイコブが管弦楽のために編曲したものです。ジェイコブは自身いくつかの吹奏楽曲を書いていますが、ホルストの「吹奏楽のための組曲第2番」を同様に管弦楽用の「ハンプシャー組曲」として書き直したりもしています(元々「組曲第2番」はイギリスのハンプシャー地方の民謡を基に書かれたもの)。RVWがミリタリー・バンドで演奏するために書いた原曲も素晴らしい作品なのですが、ジェイコブはやや乾燥した印象のあるこの曲に弦を加えることで潤いを与えているようで、双方に魅力を感じます。

ウォーロックの作品は弦楽合奏曲です。弦楽だけの曲は旋律が曖昧だとしばしば抽象的になりがちですが、「跳躍組曲」とも訳される「カプリオル組曲」に関してはその心配は無用で、奇抜な旋律が強い印象を残します。バタワースは民謡を用いているらしく、彼の作品の中では最も有名な「青柳の堤」にはRVWやグレインジャーも使用した「緑の茂み」が現れます。ディーリアスの管弦楽曲集はいくつも出ていますが、マリナーの特徴は彼の感性に深入りしないことです。また、このCDに収録されているエルガーの作品は、有名な「威風堂々」などではなく専ら内省的な弦楽曲です。好みは分かれるかもしれませんが、試してみるのもよいと思います。
弦楽はやはり良い!
 編成の大きいオーケストラばかり聴いていて、少し物足りなくなってきた人にはかなりお勧め。弦楽のよさを存分に楽しめますし、イギリスの民謡(ケルトとか)に興味ある方でも満足できると思います。
私の場合はこれを聴いて逆に、アイリッシュ音楽にはまりました(笑)
さわやかな初夏にイギリス音楽
 ネヴィル・マリナーが永年にわたって指揮者を務めているアカデミー室内管弦楽団のイギリス音楽集。マリナーとアカデミー室内管の強みは、すっきりと整った演奏。感情におぼれることなく、あくまでも爽やかに音楽を運んでゆくところだ。このイギリス音楽集は、このコンビの強みが最高に発揮された名盤。ご当地ものの強みも生かして、イギリス音楽の叙情的な小品を表情豊かに聞かせてくれる。

 選曲も代表的なイギリス音楽を集めており、ヴォーン・ウイリアムス、ディーリアス、エルガー、ウォーロック、バタワースなどが聴ける。いずれも今はやりの言葉なら「癒し系」とでも言うのだろうか。ゆったりとした流れの中で叙情的なメロディーが浮き上がってくる。奥行きが豊かで、瞑想的で、一度聴きこんだらイギリス音楽の虜になるに違いない。

 中でもお薦めはヴォーン・ウイリアムスのイギリス民謡組曲。ブラスが活躍するこの曲はまさにイギリスのひなびた行進曲のメロディーが秋の高い空、小学校の運動会、夕焼けといったシーンを思い出させ、なんだか懐かしく胸を締め付けられてしまう。また、ディーリアスは爽やかな初夏の装いとでも言ったところか。わたしはこのところはまってしまっているのだが、寝る前にいつも聴いている。
 イギリス音楽は、数年前から静かなブームとか言われながら、一向にメジャーになる気配はない。やはり一部の愛好家の隠れた名曲に止まっているのが残念だ。