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ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾル... |
| コロ(ルネ)2000-03-01 - ポリドール 価格 ¥ 5,461 | |
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ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲コロ(ルネ) ポリドール 価格(new/used): 5,461 円 / 3,900 円 より 発売日: (2000-03-01) アマゾン売上ランキング: 739 位 CD / 通常4~5日以内に発送 収録曲のリスト [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5
/ 総数: 11件
何しろ少ないカルロス・クライバーの作品1982年録音。はっきり言って唯一無二の「トリスタンとイゾルデ」だろう。カルロス・クライバーは、1973年、ヴィーン国立歌劇場に「トリスタンとイゾルデ」でデビューし、翌年7月にはバイロイト音楽祭に「トリスタンとイゾルデ」でデビューを果たしていてこの曲とは切っても切れない縁があるようだ。 この人はインタビューは嫌い、コンサートはホントに開かれるか不安定、オーケストラの面々とは喧嘩はする(1982年12月にベートーヴェンの交響曲第4番を練習中、意見の相違で楽員と対立し、定期演奏会をキャンセルしてしまっている。所謂「テレーズ事件」)、嫌いなシゴトはしないと徹底的な人でクラシック界では知らない者はいないくらいの人だが、彼が残したもの凄く少ない作品群はどれも大傑作ばかりだ。 バイロイト音楽祭で「トリスタンとイゾルデ」を観られた人は何と幸せな人なのだろう。映像はホントにないモノなのだろうか。だとしたらグラモフォンの一生の不覚と言わざるを得ない。はっきり言って歴史的大損失だ。 クライバーの「冷静と情熱のあいだ」久しぶりにクライバーの「トリスタンとイゾルデ」を聞く。録音の明瞭さ、と合わせてオーケストラのかなりクリアな仕上げがむしろ、あのトリスタン和音に代表される、調性のゆらぎが見事に表現されていて、聞きやすいけど神秘性の表現に成功している、と感じる。 はじめに調性をくずして、無限旋律なるものを導入。それで、4時間愛の葛藤をねちねち、二人が死によって愛を成就する形で調性が戻る、という物語と音の二人三脚は、まさにエロオヤジ・ワーグナーの本領発揮(さらに彼は飽き足らず4夜連続のリングに突入するわけですが)。プライスのイゾルデの辛口端麗さが、クライバーの指揮とあわせて、伝統的ワーグナー演奏がコテコテの肉料理だったのを、かなりあっさりした魚料理に変身。でも旬の魚っておいしいんだよね〜、みたいな食感を見事に表現している。ラストの仕上げも結構あっさりとトロ食べた後の余韻のように、幽玄なる余韻をもって、という感じで、聞けば聞くほど味が出る。 コロのトリスタンは若干うざい男になっているが、やっぱり時折顔出すディスカウさんは嫌味なくらいうまいなあ。録音時、ノリに乗っていたクライバーのテイストはスマートでインテンポだが、そのフレームの中で、劇的な演出を実に細密に描く。録音版もすばらしいが、バイロイト版はもっといいよ〜。特にライブのオペラは「カルメン」など全般的にすばらしい。あ〜クライバーの生演奏聴きたかったなあ。いや、見たかったなあ。 暗く静かに燃えるトリスタン‥自分的にスゴい!と思った演奏は、フルヴェン、バーンスタイン、そしてクライバーの3つだ。オケが最高にイイのがクライバー、あの暗めで深味のある音色はこの作品にぴったりだ。フルヴェンはフラグスタートのイゾルテが素晴らしい‥まさに官能的で情熱的なイゾルテだ。クライバーのプライスも負けずに最高だ‥愛らしく、キリっとして捨てがたい魅力がある。しかしコロのトリスタンは最悪でなよなよして知的欠片もない‥。これならバーンスタインのホフマンの方がマシだが、少し力み過ぎて悲劇的な面が弱い。バーンスタイン盤は流麗で熱い情熱が魅力的で、クライバーの暗く静かな情熱とは対照的で面白い。3つの演奏からは、官能的で憧憬に満ちたフルヴェンを取りたいが、クライバーのプライスの熱唱、バーンスタインの感性豊かでロマンチックな演奏、どれか一つ選ぶのはスゴく難しい‥。これ以外にもニルソンの名唱が聴けるベーム盤もあるし‥。クライバーはワーグナーの曲をいじり過ぎてる感があるが、音楽を精緻に、そして深く掘り下げていてやはり魅力的だ‥。スタジオ録音の明瞭さとともに、手元に置いておきたいトリスタンだ…。 クライバーもドレスデン選んだカルロス・クライバーという名前を見て迷わず買ってしまいましたよ、このCD。もう何年も前。クライバーもワーグナー振るんだというのもちょっと感動。ホントはイタオペよりワーグナー振って欲しいんだなぁ、クライバーには。 このレコーディングはオケにも注目。ドレスデン・シュタツカペレですよ、あの。カラヤンもマイスタジンガーをレコーディングする時は手兵のベルリン・フィルでなく、ドレスデンを選んだ。クライバー、お前もか、です。 演奏はかなりよいです。20世紀の音楽は、元をたどればトリスタンからと言われていますね。調性の拡大はこの作品で決定的になった。後は無調に突き進むしかなかった。言うまでもなくこの先にシェーンベルクがいます。何のために調性をあいまいにしたかは明白で官能の表現だから。4時間近くも調性の解決をはぐらかし、官能をそそり、最後の最後にイゾルデの死で調性が解決される。すごいこと考えたものです。オペラだからこういうこともできるわけで、ワーグナーが総合芸術作品(楽劇)と言ったの、よくわかります。 この曲の最高の録音の一つ。音楽史上に多大な影響を与え、文学者たちにも幾多々のインスピレーションを与えた『トリスタンとイゾルデ』は、私見では、ワーグナー作品の最高傑作だ。そのCDを選ぶ際には、この曲に何を求めかでお勧めのCDが異なってくる。この楽劇の中心にある「愛と死」をめぐる思想的な深さを十分なまでに表現している点では、フルトヴェングラーの右に出るものはないだろう。しかし、カルロス・クライバーのこの演奏は、なんといっても録音が良いし、そのため、オーケストレーションの細部を良く聴き取ることができる。また、またこの楽劇の甘美な音色や、めくるめくような変幻自在でスリリングな展開を楽しむには、この盤をお勧めする。この演奏の白眉は、第二幕である。前半の夢幻的な高揚感、後半の『愛の二重唱』のデリカシーは一聴に値する。反面、内容が深遠な第三幕はフルトヴェングラー盤にはひけをとるだろう。 とはいえ、初心方がこの曲を聴ききになるのにどちらを選ぶかということになると、やはりこのカルロス盤をお勧めすることになるだろう。歌手についていえば、イゾルデ役のマーガレット・プライスにはあまり問題は見当たらない。強いて言えば、声はリリカルで透明感があるが、子音を誇張して発音しているきらいがある。ブランげーネ役のブリギッテ・ファスベンダーについては何の問題もない。トリスタン役のルネ、コロには知性が感じられず、従って第三幕は明らかに役不足である。クルヴェナール役のフィッシャー・ディースカウは、フルトヴェングラー盤の時と比べると見劣りがする。フルトヴェングラー盤での彼はまだ若々しく、声に艶と伸びがあったし、またフルトヴェングラーの息の長いフレージングの方が、彼の表現と相性がよかったのだろう。この盤では妙にせかせかして聞えてしまうのが難点だ。 同じテーマの商品を探す
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