ベートーヴェン : 交響曲第9番 「合唱...

ファーレル(アイリーン)2000-07-26 - BMGインターナシ... 価格 ¥ 2,394
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
ベートーヴェン : 交響曲第9番 「合唱」&ミサ・ソレムニス

ファーレル(アイリーン)
BMGインターナショナル

価格(new/used): 2,394 円 / 1,480 円 より
発売日: (2000-07-26) アマゾン売上ランキング: 146033 位
CD / 通常24時間以内に発送
収録曲のリスト
  1. 合唱*交響曲第9番ニ短調
  2. ミサ・ソレムニス・ニ長調
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

トスカニーニ観を変える優秀録音、”やさしさ”の荘厳ミサは、ベストの演奏
 これまで、”ミサソレムニス”は、ガーディナー、バーンスタイン新盤、クレンペラー、ジンマン、と聴いてきたが、今回、トスカニーニを聴いてビックリ!何という、優しさだろう。75分弱の演奏時間が示すとおり、ゆっくりな部分はクレンペラーより遅い位。ブラインドテストでは、誰が指揮者か、わかるまい。オーケストラは、ヨーロッパ(ベルリンフィル?)のような落ち着いた音色、しかもいつものNBC響のようなミスもない。リマスタリングは、ライナーノーツ(遺族とRCAがタイアップした公式のもの)にあるように、今までの、あの、キンキンした、薄手の低音で、残響なしと言うイメージを払拭する素晴らしいもの(今までの盤は何だったのか?)。そして、オケ、合唱、独唱のバランスが見事なのだ。つまり、歌手陣は誠実で、絶叫しない、古典的な歌唱で(ちょっとヴィブラートが多めだが)出しゃばらないバランスを保ち、全然オペラティックでない(予想と全く違う)。そのためか、モツレクを思い出させてしまう程。合唱は、これまたなぜか、後ろに引っ込んだ録音で、後ろから包み込む、落ち着いた歌声で、少人数のバロック音楽での合唱団を彷彿とさせる。この曲は、同じ歌詞をぐるぐると何回か歌うので、明晰に聞こえる必要もないし、特に独唱と重なっているときにはなおさらで、このバランスは最高。オケは、思い切ったバランスで録られ、ホルンとトロンボーンがよく聞こえ、合唱と重なってもベートーヴェンのオーケストレーションがよく分かるので、とても発見が多く、これも全然キンキンしない!キリエ(主よ哀れみ給え)がこんなに真に迫ったものもなかったし、最後のアニュスデイの優しさには、本当にビックリした(ワルターを思い出させる)。オケのメンバーもびっくりだろうなぁ・・終結部分も、他の演奏で聴くと、”何でベートーヴェンはこんな終わり方にしたんだろう?”と物足りなさだけが残るもの(バーンスタインのようにどんなに立派にリタルランドしてフェルマータ気味に最後の音を延ばしても)が、”ああ、水泡が無に帰すように(シャボン玉がはじけるように)、最後の音が大空に舞って(飛び散って)無常に終わるんだなぁ・・”と納得させられてしまうのです。
 一方、第九の方は、快速、きっぱり、トスカニーニらしいイタリアのベートーヴェンだが、とても気持ちがよい。現代感覚、スポーティー、カラヤンの原型、と言った意味がよく分かるし、現在の(例えば若い日本の)指揮者たちがやっていることを、もう50年以上前に、より徹底した形でやってしまっている、と思えてしまう(苦笑)、未だに新鮮な演奏です。また、デッドなライブ録音等では、なかなか分からなかったNBC交響楽団の”超”優秀さがはっきりと記録され、私には驚きの一枚でした。