「天空のエスカフローネ」は「高校生の女の子が異世界に…」という、パターン的にはよくあるお話です。私が思うに、「異世界」というフィールドの広がりを創り出すのが菅野さんの担当で、その世界に落ちてきた「女子高生」の、繊細な心境を表現するのが溝口さんの担当だったのでは…。作曲者別に音楽を聞き比べてみると、いい意味で分かりやすい個性があるのが分かります。「確固たる存在感を放つ異世界の魅力」と「感情移入できる主人公のメンタル面」、どちらにしろ視聴者を番組に引っ張り込むのには不可欠な要素だと思いますが、この音楽はそのどちらもカバーしています。作曲者が二人いるのには、こういう理由もあったのではないか、とも思います。結果オーライで、バラエティに富んだ出来になっています。
両者のファンはもとより、音楽で異世界を感じたい人にも、癒しよりも少し疲れるくらいの強い個性にぶつかりたい人にも、「エスカフローネ!」という力強い男性合唱が聞きたい人にもおすすめ。じっくり楽しめます。