Cupid & Psyche 85

Scritti Politti1990-10-25 - Warner Br... 価格 ¥ 779
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Cupid & Psyche 85

Scritti Politti
Warner Bros.

価格(new/used): 779 円 / 780 円 より
発売日: (1990-10-25) アマゾン売上ランキング: 81091 位
CD / from US / 在庫切れ
収録曲のリスト
  1. Word Girl (Flesh and Blood)
  2. Small Talk
  3. Absolute
  4. Little Knowledge
  5. Don't Work That Hard
  6. Perfect Way
  7. Lover to Fall
  8. Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)
  9. Hypnotize
  10. Flesh & Blood
  11. Absolute [Version]
  12. Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin) [Version]
  13. Hypnotize [Version]
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

80年代に誇る贅沢金持ちサウンド
このアルバムは制作費や手間暇はかなりかかっていると思います。当時としては衝撃的だった今まで聞いた事のない硬質な最新型のシンセ音が全編に渡り満載でその音にのる女性と最初は思っていたグリーンの声。その全てがうまく絡み合いかなりいろんな分野で評価され一挙に有名になりました。いまでも時々聞きますがやっぱり好きな作品です。
ガチガチの理論武装
石野卓球氏はニュー・オーダーについて「彼等の良い所はその気負いのなさ」と言っている。私も全く同意見だが、その点本作の主人公グリーンは表面上はポップだが、ガチガチに理論武装している。彼は元インテリ左翼青年で、その作品の背景には唯物史観的思想がある。「機能第一主義」というレビューがあったが、そうした印象はそこから来ている。相反したポップ感覚は、グリーンなりのカムフラージュである。何かの裏返しによる極上ポップというのは、同時期のアソシエイツやジザメリ、後のマイブラなんかにも通じるが、グリーンの場合はそれなりの思想がある分、ある意味「タチ」が悪い。なぜなら冷戦構造はとっくの昔に崩壊し、もはやイデオロギーの時代ではない。グリーンの活動の低迷期と社会主義陣営の没落が全くリンクしているというのは何とも皮肉だが、もとより今のスクリッティ・ポリッティは政治的なバンドではない。新作で復活出来るかどうかは、グリーンが武装解除し、その音楽にどれだけリアリティを与えられるか、にかかっている。
機能第一主義
短いセンテンスで音の「粒」が、鳴っては、すぐ、潔く、消えていく。切れていく。手で演奏すると必ず出る「ブレ」や、人間が醸し出してしまう「味」、アコースティック楽器の温かい残響を、一切排除している。

 機能第一主義。結果主義。歌ったり、演奏している人の人間性とか生き様が表面に出て、聴き手はそれら込みで音楽を楽しむのではなく、あくまで鳴っている音がすべて。別に楽器や歌唱がうまい必要は全く無く、とにかく耳に入ってくる音が気持ちよければいい。

ストイックですね。

 
とにかくリズムが活きている。80年代「ポップ」でここまで優れたリズム認識のものはそう
た当時から「すごいアルバムだ」と思っていたが、今日的視点から見てもすごい、いやむしろこのすごいアルバムをどうして85年につくりえたのだろうという気にさせられる。
何よりもリズム担当のフレッド・メイハーのこだわりに脱帽。コンピュータで打ち込みをしてるであろうに手入力基本でクオンタイズ(音符をそろえること。これをすると打ち込みくさい音になる)を極力しないとか、高音と低音を強調した音色にすれば洗練された感じに聴こえるのに、あえて中音域を前に出した音色にこだわったり(結果ストリート~ヒップホップっぽい仕上がりのリズムトラックに仕上がっている。いまでこそサンプリングが当たり前だから常套的な手段になっているが、当時からすればかなり先鋭的なセンスと言えよう)。ちなみに、たぶんグリーン本人はそのすごさを理解していなかったのではなかったろうか(そうじゃないと次作『プロヴィジョン』で上記の要素が大幅に後退して箱庭みたいにこじんまりとまとまってしまった理由が分からない)。
今でこそポップ・ミュージックにおけるリズムの重要さは誰もが認識するところとなったが、当時そこまで尖鋭的なリズム認識を自覚し音楽制作に持ち込んでいたのはピーター・ガブリエル、アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテン(および音色を真似したかったデペッシュ・モード)や裏方のスティーブ・リリーホワイト、ヒュー・パッジャムくらいのものだったろう。
そういう状況下で、ストリートの黒人達と同じように直感だけを頼りにここまで強く優れたリズムアプローチをメインストリーム・ポップのフィールドに持ち込んだというのは本当にすごいと思うし、もっと評価されていいはずだ。
未だに愛聴盤。
発表当時に衝撃を受け、当時から20年も経っているのを驚きつつも、未だに聴きまくっています。ホントーにカッコイイ!!リズムや旋律に黒人音楽の影響がかなりありますが、音としては渋いというよりは洗練された音という感じ。関係ないけど、グリーンはめちゃめちゃ美青年なので随分と不公平を感じたものです(笑)。スクリティはどのアルバムも好きだけど、これはダントツにいいです。超オススメ!