Schubert: Symphonies...

1997-06-10 - Deutsche ... 価格 ¥ 899
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
Schubert: Symphonies 3 & 8 / Carlos Kleiber, Wiener Philharmoniker


Deutsche Grammophon

価格(new/used): 899 円 / 900 円 より
発売日: (1997-06-10) アマゾン売上ランキング: 87739 位
CD / from US / 在庫切れ
収録曲のリスト
  1. Symphony No.3 In D Major: 1. Adagio maestoso - Allegro con brio
  2. Symphony No.3 In D Major: 2. Allegretto
  3. Symphony No.3 In D Major: 3. Menuetto. Vivace
  4. Symphony No.3 In D Major: 4. Presto vivace
  5. Symphony No.8 In B Minor 'Unfinished': 1. Allegro moderato
  6. Symphony No.8 In B Minor 'Unfinished': 2. Andante con moto
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件

ウィーン・フィルの潜在能力を引きずり出すクライバー
1978年9月ウィーンで録音。

ウィーン・フィルは世界最高のオーケストラである。当然カルロス・クライバー自身もそう思っていただろう。その世界最高のオーケストラはその潜在能力を全て出し切ってはいないのだ、とも思っていたのだろう。その潜在能力を全て自分の手で引きずり出したいという意思が随所に感じられる。

1974年のあのベートーヴェンの『運命』がクライバーがウィーン・フィルを振った最初の演奏だが、潜在能力を引き出すための職人集団ウィーン・フィルの面々とのぶつかりあいはその後もずっと続き、本作(1978年9月)そしてあの名演ブラームスの第4番(1980年3月)と徐々にクライバーの考えるウィーン・フィルの潜在能力は発揮されるようになってくる。しかしながら1982年12月にベートーヴェンの交響曲第4番を練習中、意見の相違でウィーン・フィルの楽員と対立し、定期演奏会をキャンセルしてしまうことになる。所謂「テレーズ事件」だ。

喧嘩してまで自分の考える音楽を老舗の職人に作らせる。クラシックの世界に唯一無二の存在だった。これからこんな人が現れるだろうか、おそらく現れないだろう。
映画マイノリティ・リポート
映画の冒頭でアンダートン(トム・クルーズ)がプリコギのイメージ画像を両手で操作するシーンで使われていたのがこの未完成交響曲。トム・クルーズの仕草は、あたかも指揮をするかのようだった。映画のロールエンドにクライバーの名があったとはうれしかった。この曲を聴くなら、マイノリティ・リポートもお勧め。
クライバー新発見!
クライバーの演奏が好き、という単純な理由でこのディスクも購入しました。

シューベルトの交響曲自体になじみが少なかった私にとっては、クライバーの新たな面発見!と言ってもいいくらいの素晴らしい演奏でした。
特に交響曲第3番が非常に軽快で親しみやすく、クライバーらしいと思える1曲でした。淡々としていながら、妥協していない感じ。きっといつも通り、踊るように指揮をしていたんでしょうね。
もちろん、未完成交響曲の方も心地の良い演奏でした。

いつも思いますが、クライバーとウィーンフィルって本当に相性が良いですね。シューベルト好きにもクライバー好きにもたまらない1枚だと思います。
カルロス・クライバーよ、永遠に・・・(合掌)
 ベートーベンの交響曲で、迫力ある演奏を聴かせてくれたクライバー。
 他の作曲家の音楽だと、どんな演奏になるんだろう?そんな思いから購入したのが、このアルバム。
 まず、3番は、シューベルトの交響曲としては、あまり知られていないが、親しみやすい作品である。
 第1楽章は、標準的なテンポで進行していき、ラストでいくらか加速して終わっている。そして、第2楽章以降は、そのままのテンポを維持するかのように、快速電車のような速いテンポで飛ばしている。
 しかし、決してせかせかした印象にはならず、むしろ、爽快感さえ覚える。
 カップリングの「未完成」だが、わたしの手元にあるアーノンクール盤(こちらは、コンセルトヘボウとの共演)は、管楽器の響きが見事だったが、このクライバー盤は、弦楽器の、緊張感と悲哀に満ちた響きが印象的だった。
 2004年の7月、カルロス・クライバーは、帰らぬ人になった。
 わたしは、この「未完成」を聴いて、彼への哀悼の気持ちを新たにした。
 クライバーがリリースしたアルバムは、ただでさえ数が少ないのに、新たな名演が、もう世に出ることはないのかと思うと、ふいにさびしさがこみあげてくる。涙がこぼれそうになる。 
 カルロス・クライバーよ、永遠なれ!!!(号泣)
 
美しくも儚い夢
3番は、全体的に快速テンポなのだが、ただ流しているだけではない。特に2・3楽章などは「楽しさ」が溢れている。弾いている方も「幸福」の極地ではないだろうか。4楽章最後の和音も、ホールの残響と相まって、楽しい時の終わりに訪れる「儚さ」さえ感じてしまう。

ちなみに、一般的にも評価の高いブロムシュテット/シュッターツカペレ・ドレスデンの演奏と聴き比べてみたが、こちらはどちらかと言うと「ドイツ風」のシューベルト。SKDの重厚な低音の魅力も捨てがたいのだが・・・

「未完成」も、もちろん素晴らしい。この曲は、両楽章とも「緩急の差」の表現がポイントになるが、どちらも「安寧」と「慟哭」を見事に弾き分けている。1楽章の中間部からは「嘆き」すら感じ取れる。私はいつも、2楽章の短調になる部分からモーツァルトが聞こえてくるのだが、この演奏からは、それがより顕著に聞こえてきた。そして最後の和音が、3番と同じく、美しくも儚く響いていた。