アメリカン・ギャングスター コレクターズ...

ジェネオン エンタテインメント2008-08-27 - ジェネオン エンタ... 価格 ¥ 4,334
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アメリカン・ギャングスター コレクターズBOX (初回限定生産)

ジェネオン エンタテインメント

価格(new/used): 4,334 円 / -- 円 より
発売日: (2008-08-27) アマゾン売上ランキング: 82 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 4件

必ずエクステンディド・エディションでの鑑賞を!
マフィア、ギャングといえば、まだイタリア系移民の犯罪グループが幅をきかせていた1960年代後半から物語りは始まる。ハーレムに住む黒人を支える男とギャングの顔を併せ持つ男バンピーの隣には、いつもフランクがいた。バンピーの運転手であったフランクは、彼を実の父のように慕い、敬い、彼の帝王学を真摯に受けとめた青年だった。バンピーの死後、フランクは誰の元にも身を寄せなかった。未来の麻薬王の誕生である。

この作品は、実在の事件を元に長きに渡りその存在が表に出ることのなかったフランク・ルーカスと、彼を追う刑事リッチー・ロバーツの闘いを描いたものである。

生きた環境こそ違うが、二人は同じタイプの人間だったといえるだろう。真っすぐに生き、頭のきれる男たちがそこにいる。信念を持ち、前に進む男たち。だからこそ、二人は惹かれあい、奇妙な友情が芽生えたのだろう。ギャング映画ファン必見のいい作品だ。

ブロウ麻薬を扱う男の成功と没落という点で、こちらもお勧めだ。
ディレクターズ・カット>劇場公開版
今回付属のディレクターズ版を観て大変感激し、改めて劇場に足を運んで観てあらビックリ!。ラストも全く異なるし、本編でのデンゼルと妻との家庭のシーンが大幅にカットされていたとは。確かに3時間近い上映時間を避けたかった製作者側の気持ちもわからないではないが、いくら劇場公開後数ヶ月してDVD化が通例とは言え、皆が皆レンタルや購入するわけでもなく、同一作品で2バージョン存在する現在の状況は、オールドファンにはどうも馴染めません。劇場で観賞した人の多くが、このディレクターズ版のラストの方がきっとしっくりすると感じるのではないでしょうか。(ファースト・シーンとの対比が見事であるし、何故デンゼルがこの悪役を引き受けたかも理解できる)
監督と製作者サイドの意見の違い以前に、DVDレンタルや販売目的のために、こうした両バージョン路線をとり続けることは、いい加減止めてもらいたいと多くの良心的ファンが感じていることを製作サイドは真摯に耳を傾けるべきではないでしょうか。
正義と現実、家族愛と悪にはさまれる人間の葛藤を表現した渋い秀作
ボスの死亡による成り上がりでマフィアのボスとなったデンゼル・ワシントンとそれを追いつめるラッセル・クロウ演じる刑事の攻防を描いた作品。実話を元にしており、マフィアのボスがアジアからの麻薬ルートを築いて成り上がる経緯と、マフィアと癒着する警察内にあって正義と現実に揺れる経時の葛藤が見所。派手なアクションはほとんどなく、互いの物語が淡々と進行し、交差する。

実社会に存在する成功と凋落、正義と現実、または家族愛と悪にはさまれる人間の葛藤を表現した秀作である。話の展開にも無理がなく、過剰な演出もないため、非常にリアルで説得力ある構成になっている。2人のしぶい俳優の演技も見応え十分で、他の派手な俳優では全く違った作品になりそうな気がする。

難点は時間がやや長いこと。2時間半を超える長さは、興行成績よりも賞狙いだったようにも思えるが、途中はやや中だるみで、省略可能なシーンがあるように感じた。

人生とは何かという哲学をそれぞれの境遇で表現した作品としては秀逸で、一話完結の作品としての完成度は高い。総合的に星4つの評価。
教訓に富んだ実話の物語
 物語は1968年、NYハーレムのボス「バンピー」の死から始まる。このバンピーもまた実在の人物で、「コットンクラブ」や「シャフト」でおなじみである。(スーパーフライという言葉を「黒いジャガー」で知った)
 ヴェトナム戦争でアメリカがいかに弱体化しようと、公民権運動で黒人の地位が向上しようと、白人が仕切るギャングの世界でのし上がるにはアイディアが必要だ。そこで、バンピーからハーレムを受け継いだ、デンゼル・ワシントン演じるフランクが考え出したのが、「黄金三角地帯」で純度の高い麻薬を直接大量に買い付け、軍用機で運ぶという突拍子もないことだった。(懐かしいミッキー・ローク、ジョン・ローンの「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」を思い起こさせる)
 安く純度の高い麻薬がハーレムに出回り、犠牲者の数は黒人を中心にうなぎ登り、汚職警官がはびこり町は荒廃していく。対抗する敵に対しても容赦がない。しかし、そんな犯罪王フランクの家族を大切に思う気持ちは温かく、白人の妻への接し方は貴族のように気高い。その対照的な演出が本人の魅力的な姿を映し出している。
 それに対して白人たちの醜さが際立っている。既得権を守ろうとあの手この手でフランクをつぶしにかかるマフィアのボスのアーマンド・アサンテ。賄賂や着服と腐敗しきった警官たち、なかでもジョシュ・ブローリンのえげつなさが印象的である。主人公のリッチーですら、汚い金に手を出さないまでも女にはだらしなく、法律家となって警察から抜け出すことばかり考えているアンチヒーローである。
 本作は、何より実在のモデルたちがまだ生きているというところに迫真力がある。60年代後半から70年代にかけてのNYの裏面史が、リアルなセットとともに描かれていることも興味深い。
 アメリカで成功するということは、「ロッキー」のように決して美しいばかりじゃない。「ゴッドファーザー」や「グッドフェローズ」と同じく、頂点に到達したときから転落は始まっている。そういう意味でこの映画は、アクション娯楽大作と言うよりは、教育的なドキュメンタリーに近い。