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影の軍隊 (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

価格(new/used): 1,380 円 / -- 円 より
発売日: (2008-08-07) アマゾン売上ランキング: 6221 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

レジスタンス活動家たちが泣いたジャン=ピエール・メルビルの傑作
この作品は泣ける作品だ。この作品に描かれている登場人物たちの生きざま(死にざま)を観るにつれ、その重い生きざまに心をうたれ涙なしには観られない。それはラストに「1944年2月13日フィリップ・ジェルビエは走ることをやめた」という字幕が流れるシーンでピークになる(原作にはこのシーンはなく、原作者のジョゼフ・ケッセルもこのシーンを観てむせび泣いたという)。

この作品は他のいわゆる戦争映画と違って破壊活動や工作活動でカタルシスを得ようとするものとは大きく異なり、逮捕、脱走、救出などの報われない過程を丁寧に描くことを通して、レジスタンスに従事する者たちの苦悩、裏切り、非情な決断などを赤裸々に描いている作品だ。そこが作品にリアルさと重みを与え、観る者の感情を揺さぶる。
メルビル自身レジスタンス従事者であったことと製作過程で多くのレジスタンス活動の調査を行っていることから、彼の経験や調査による事実が作品中の事件や登場人物たちの設定にオーバーラップして、ケッセルの原作とシンクロしているところが特に当時の人々の感情を揺さぶったのだろう(今観ても十分心は揺さぶられる)。
冒頭の凱旋門前のシャンゼリゼをドイツ軍が行進するシーンなど当時フランスでは考えられないシーン(ドイツ軍の軍服を着た人々の行進はパリ市民にとってNGだった)を敢えて撮影しリアルさを追及したところも功を奏している。
とにかく、観る者の感情を揺さぶるレジスタンス映画の最高傑作といえるだろう。

この作品に対するメルビルの想いは「サムライ」(ルイ・ノゲイラ著、井上真希訳)を読まれるのをお薦めする。
戦時下の女優の美しさ
登場人物のそれぞれの性格付け、時代の香りやフランスの風景など、独特の雰囲気のあるレジスタンス映画。時代の怖さがあるし、緊張感にあふれている。その中で、なによりも「フランス女優」を感じさせるシモーヌ・シニョレの存在が大きい。第二次世界大戦を背景にしたいくつかの米英映画の中にも、同様の雰囲気を漂わせる女優がいるが、戦時下の緊張の中、時には退廃的で、時には凛とした表情が忘れがたい。この雰囲気!是非、ご覧下さい。