鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~

ポニーキャニオン2008-07-16 - ポニーキャニオン 価格 ¥ 3,644
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鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~

ポニーキャニオン

価格(new/used): 3,644 円 / -- 円 より
発売日: (2008-07-16) アマゾン売上ランキング: 4885 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

もう一度見たいNHKスペシャル……それがDVDになった!
 質の高いNHKスペシャルを手軽に観られるのは、とても嬉しい。
 「芸術祭」で賞を取らなければ間違いなくDVD化はなかっただろう。
 もう少し手頃な値段にして、他の作品もどんどんDVD化してもらいたいものだ。

 「戦争を知る」というよりも、生きる、生きたいとはどんな事なのか、それを90分で理解できる。昭和17年と昭和46年の水木しげる氏のドラマが同時進行することで、その効果はいっそう増す。芋やバナナを「心の底から美味い!」と思うことが出来ない現代人……私も含めて考え直さなければいけない課題である。

 特典映像は必見である。
 水木氏のインタビューで、この漫画原作で、読者に訴えたいことを聞かれたときの回答は傑作である。
 その他、メイキングも傑作だ。映画並みの製作である。このドラマをフィルムで撮影できなかったのが惜しまれる。
 香川照之は今人気の俳優だが、役作りの力の入れようが凄い。漫画から飛び出してきたような演技をする。彼のベストワークの一つだと思う。

 注意しておきたいが、このDVDはドキュメンタリーではない。戦記漫画「総員玉砕せよ」を再現VTR、昭和46年の水木氏は、脚本家が創作したフィクションであり、完全な「ドラマ」として考えるのが正しい。
 
 ジャケットに鬼太郎とねずみ小僧が写っているのは流行を狙ってのことだろうが、それだけを期待して購入するのはちょっと……と、鬼太郎マニアには伝えておきたい。

理不尽な玉砕
ラバウルでの日本軍玉砕を、水木の体験を元に書かれた問題作、総員玉砕せよ。
度々水木は戦争ものを書いてきたが、ここまで生々しい記録漫画は、おそらくない。正に、一世一代の作品だろう。
それを元にして、セミドキュメンタリーという形で、この作品は制作されている。
そもそもドキュメンタリーとしての価値が高い作品であって、感動する部分はきわめて少ない。
だが、当時何があったのかを知る資料としては非常に有効であり、戦争を生き抜いた水木の苦労や、鬼軍曹の幽霊が水木に合いに来るシーンは、目頭が熱くなる。

下らないアニメをみるよりは遥かに良く、ドキュメンタリー作品としては一級品である。