白痴

松竹ホームビデオ2008-06-27 - 松竹ホームビデオ 価格 ¥ 2,090
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白痴

松竹ホームビデオ

価格(new/used): 2,090 円 / 4,026 円 より
発売日: (2008-06-27) アマゾン売上ランキング: 12778 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

夜中に一人で見ましょう
“羅生門”と“生きる”という二大傑作に挟まれているこの作品、もし完全版として残っていたらこれらと並ぶ傑作たりえたかどうかは永遠の謎ですが、それでもドストエフスキーの小説を扱った映画としては本当に最高なのではないかと思います。 同時に彼の作品は映像化するのがほとんど不可能だということまで露呈せしめた勇気ある失敗作だと思います。

役者たちが大変な熱演。 しかし、もともとドストエフスキーの描くキャラ達は猛烈な行動をとることが多いのですが、黒澤流のパワフルな演出で、生身の役者さんを使ってその狂熱振りを再現するとやはり奇妙なことになるのではないでしょうか。 配役的にはほぼ完璧でも、時折やや力みすぎで苦笑を禁じえないところがあります。 ムイシュキン役を演じた森雅之は一世一代の名演ですが、これも文章ならともかく生身の人間がやるのは本当に大変。 素晴らしい、と思うと同時に、本当にこんな男いるのかなあ?という疑問が頭から離れません(もっともそれがドストエフスキーの狙いなのかも知れませんが)。 でも、三船に襲われて癲癇の発作を起こす場面の芝居はホントにすごい迫力です。 それからなんと言っても、ナスターシャ(原節子)に自分が処刑されかかった体験を話す場面。 これは全黒澤作品中でも屈指の名場面だと思います。

この作品はなんといっても夜中に一人で見るのが一番でしょう。 間違っても黒澤ビギナーズやドストエフスキーを読んだことの無い人と一緒に見てはいけません。 以前友人のアメリカ人に見せたところ、三船の力演をコメディと受け取ったのか、爆笑していました。 悔しいけど、そうなっても仕方が無い部分があるのも事実です。