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迷子の警察音楽隊 |
| Nikkatsu =dvd=2008-06-13 - Nikkatsu ... 価格 ¥ 3,192 | |
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迷子の警察音楽隊Nikkatsu =dvd= 価格(new/used): 3,192 円 / 3,196 円 より 発売日: (2008-06-13) アマゾン売上ランキング: 3717 位 DVD / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 10件 迷子のアラブ系イスラエル人あの複雑なパレスチナ戦争の当事者同士である、ユダヤ人とアラブ人が犬猿の中であることは周知の事実。1979年に両国の間に和平条約が結ばれ一時的な休戦状態に入った時代のお話である。しかし、イスラエルに呼ばれたアレキサンドリア警察音楽隊が空港についても出迎える車はなく、そこはかとなく冷たい空気がこのアラブの音楽隊の周りにのっけから漂っているのだ。 目的地とはまったく別の田舎街にさまよいこんでしまう音楽隊。足止めを食った街で一夜限定の民族交流が静かに始まる。民家や食堂に分かれて泊めてもらうことになった隊員は、(イスラム教徒のため)酒が飲めないのにワインをすすめられたりで、うまく雰囲気に馴染めない。作曲中の協奏曲を演奏しても場はどっちらけで、両国民の間にはよそよそしいすきま風が吹いたまま。 唯一、堅物の隊長を夜のデートに誘い出した食堂の女主人との間で、子供の頃普通に見聞きしていたアラブ音楽や映画の話題で盛り上がるシーンがある。実はこんなギスギスした関係になったのは、ヨーロッパ系ユダヤ人がイスラエルに入植しアラブ人に対する差別政策を行うようになってからのことだという。(公式HP参照)それまでは、イスラエルに元々住んでいたユダヤ人とアラブ人の共存はごく普通に成立しており、アラブ文化に接する機会も今よりも格段に多かったらしいのだ。 <エジプトの警察音楽隊を演じているのは、イスラエル全体で約15%を占めるアラブ系イスラエル人と呼ばれる俳優達である。権利も義務もユダヤ人と同じイスラエル人でありながら、イスラエル国内においては二級市民的にアラブの人と呼ばれ、アラブ諸国に行けばその所有するパスポートからイスラエル人と呼ばれ、どこに行っても居場所が得られないと本人達も口にする。>(公式HPより抜粋)そのどこにも行き場所を失った迷子の警察音楽隊(アラブ系イスラエル人)を通じて、人工的差別によって失われ行く異民族間文化交流を嘆いた作品なのかもしれない。 最優秀「南方英二」賞!堅物の団長トゥフィーク。団長に反抗的な若手団員カレード。困り果てた一行を助ける食堂の美しい女主人ディナ。食堂にたむろする若者たち。登場人物がそれぞれにそこはかとなくいい味を出してます。とくにチャンバラトリオの南方(みなかた)英二を渋くしたような独特のペーソスを醸し出しているトゥフィークと、彼を気に入ってしきりに気を引くディナの人間的魅力が印象的。 生き足のいいディナの女っぷり、そのディナとトゥフィークが過ごす一夜は、この映画のいちばんの見どころでしょうね。何の変哲もないけどキュートなエピソードとそのさりげない切り取り方の積み重ねが、言葉と信仰の違いや国家レベルの複雑な関係を乗り越えて、観てるこっちの親近感をじわじわと上げていく結果、観終わって登場人物たちとサヨナラするのがこんなに寂しくなる映画もめずらしい。 大学時代に流行ったイスラエルの青春映画『グローイング・アップ』シリーズ、『バグダッドカフェ』など1980年代の癒やし系ムービーの数々、荻上直子監督の『かもめ食堂』や『めがね』、笑いのツボと静かな作風が似ている北野武監督作品などが次々と観たくなりました。映画鑑賞欲を芋づる式に喚起する作品ですね。 オマー・シャリフやチェット・ベイカーが台詞に乗り、『Summertime』が重要な役割を果たしています。メガホンを取ったエラン・コリリンは若い監督ですが(34歳)、映画はもちろん音楽に対する愛情は相当に厚いものがありますね。こういった作り手の愛情がにじみ出ている作品は好きです。カンヌ映画祭はこの映画のために「一目惚れ賞」を特別に設けたそう。私なら絶対に最優秀「南方英二」賞だな。 一日の出来事この映画たった一日の出来事です 騒がしいコメディ映画とはむしろ逆で静かで静かな感動 そして笑いをささやかに堪能できる作品です 何もない砂漠の中に迷ってしまった警察音楽隊 そこで一日だけ泊めてもらえることとなった なにも無いところでも様々な人々の人生があり 笑があり涙があり愛がある 男が少年の恋助けをする所などニコニコしながら見ることが出来ます ちょっとした舞台を見たような感覚でなごまされました。 ユーモアと感動を大げさではない演出で。わたしこの作品が大好きになりました。見る前の想像は、カザフスタンからニューヨークに行ってドタバタ珍道中する「ボラット」のような作品だとばかり思っていました。 イスラエルはかつてアラブ諸国からは承認されていない国家であり、エジプト・イスラエル平和条約締結後もエジプトとイスラエルの関係は絶えず微妙な関係にある仲の良くない国同士。そんなイスラエルに訪れたのはエジプトの警察音楽隊8人。空港に到着しても彼らを出迎える車は来ず、なんとかして空港職員に聞いたバスに乗り込むが到着したのは一文字違いの全く別の地。国も言語も風習も宗教も違う土地で迷子になってしまった8人編成の警察音楽隊の運命は。バスの中での「今度はない」の会話でわかりますが、彼らの音楽隊はいつ解散させられてもおかしくないような立場にあります。それをわかっていて覇気のない不安げな表情を見せる団員を、アレキサンドリア警察音楽は安泰だと励ましながらも自らを納得させる団長。この団長の、生真面目でジョークも言えず音楽隊に誇りを持つ寡黙な態度。これが警察音楽隊の方針と姿勢を良くあらわしていて、作品に重みを与えてくれました。次第に団長に好意を持つ食堂の女主人のディナ、それでも任務に忠実に自らがイスラエルに来た使命を忘れない団長の態度にはむずがゆいけど逞しい何かを感じさせてくれるのです。若い団員のカーレドはとても軽くて、そんなカーレドに厳しく接する団長とは相容れないのですが、最後には団長はカレードのことを息子のように思っているのではないかと感じてきて泣けてしまいました。登場する人たちそれぞれが今何を感じてどんな思いをしているかの感情が伝わってくるし、2回3回見ても見ている側の感情を揺さぶってきます。「演出が大げさでない」のが演出という名作でした。 苦い。でも、そこがいい・・・たいした娯楽もない砂漠の真ん中の町で、嫌でもみんな人生のホロ苦さを噛みしめて生きていかざるを得ない。そんな中に迷い込んだ、不器用な楽団員たちの一夜だけのささやかなエピソードが綴られます。 ストーリーの最初で想像はつきますが、この楽団はあまりいい扱いをされていないのでしょう。団長のシワの深さが今までの苦労を物語っているようです。後に彼個人の辛い過去も明らかになりますが、民族も言語も宗教も違ってもみんな同じように人生の重荷に耐えて生きているんだとわかり合えた時、傷の舐め合いとは違う自立した人間同士の心の交流が生まれます。 音楽が人の心を変える―と言っても、劇的な物語が生まれるわけではありません。寂しい町の片隅で不器用に生きる素朴な人達の人生がほんの一瞬交錯しただけの、取るにも足らないようなありふれた出来事・・・その中で確かにわかり合えたのは、人生の悲哀を知り尽くした団長と女主人、付け加えるなら最初は何を考えているのかよくわからなかったナンパ男が「なんだ、こいつイイ奴じゃん」と思えた瞬間でしょう。 夜中に物音の真相を覗き見た時の苦笑い、それをおくびにも出さず最後は遠慮がちに手を振りながら去っていく団長、そして、黙って彼についていく男達・・・結局何が変わったわけでもなく、人々はまたいつも通りの日常に戻って、彼らのことも次第に忘れ去られていく運命なのでしょう。 ハッピーエンドと言うのには少し違和感がある、やりきれなさに満ちた日々が同じように続いていく淡々とした物語。それがどこか胸にジンと来るのは、他ならぬ自分自身がそうした思いを抱えている一人であるから―と考えていいのでしょうか。その意味では、観る側にもある程度のハードルを要求している、大人のための作品だと思います。 同じテーマの商品を探す
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