シルク スペシャル・エディション [DV...

角川エンタテインメント2008-05-23 - 角川エンタテインメ... 価格 ¥ 3,947
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シルク スペシャル・エディション [DVD]

角川エンタテインメント

価格(new/used): 3,947 円 / 2,078 円 より
発売日: (2008-05-23) アマゾン売上ランキング: 10764 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 9件

イギリスの映像美が素晴らしすぎて
イギリスの映像美が素晴らしいです。音楽ともマッチしていて完璧なまでの世界観が作り出されています。その反面、日本が外国から見た日本のイメージで世界観を作られていて、イギリスの映像が素晴らしい分浮いてしまい、あらゆるところで日本ではない、日本を見せられてとても残念です。
散文の映像化
 原作はアレッサンドロ・バリッコの、散文からなりたつ小説です。数十分で読み終わるような短さです。すべてが時系列ではないものの、エルヴェが回想しているような書き方です。
 原作には間違いもいろいろあり、日本人からすると「それはあり得ない」とする箇所も多々あります。まずはそこを大目に見る必要があります。映画のエルヴェは、いとも簡単に日本までやってきて、蚕を買ってフランスへ戻りますが、幕末という時代を考えれば、まずあんなにスムーズにいくはずがありません。ましてや山形という奥地です。
 まだ工業化を知らない日本の、冷たく清とした空気と水が、ロケ地でよく表現されている。キーラ・ナイトレーは、はかない役をとことんはかなく演じる。役所広司はいろんな映画に出すぎてともかく・・・。中谷美紀の凛としたマダム姿も、貫禄こそないがなかなか。そしてエルヴェ役のマイケル・ピット。日本のすべてを不思議そうに、しかし、何の疑いもなくみるヨーロッパ人の目、台詞のいらない不思議な目の持ち主だった。
 散文の行間にあるものをどう映像化するか。その難しさを感じる作品だった。
幕末の日本に来る外国人・・・なんだけれど、維新に関する動乱については触れられず。
淡々とした映画です。幕末の日本に遥かフランスから蚕の卵の買い付けにやってきて、現地の日本人女性(?)と恋に落ちる・・・・というお話。

洋画と邦画が上手く融合したかのような全編を通してのフランスでの陽光に溢れる「明るい描写」が目立ちます。
逆に日本の描写は「山間部」で、「冬」ということで静寂に包まれたかのような印象で、両者が上手く対比されております。
ただ・・・武士があまり出てこないので「日本らしさ」が欠けているかな?

幸せな結婚をしたものの子供には恵まれぬ夫婦。
けれど妻は貞淑に、そして献身的に夫に仕えて、只管に遠出する夫の帰りを待ちわびます。

決して本意ではないが、日本に滞在した際に現地女性と関係を結んでしまった夫は、妻に対して罪悪感を抱きながらも日本への想いも断ち切ることができない・・・・。

私は日本の女性が妊娠して、幕末の動乱の中で命を落として、生まれた子供を夫がフランスに連れ帰り、妻の間の子供として育てていく・・・・というお話かと思いましたが違いました。

上記のようなドラマが欠けているため、淡々とした印象しか残りませんでした。
後、維新前後の話のはずなのに日本に関する説明が無さ過ぎです。
「人生という旅」の黄昏
主人公エルヴェは町に産業を興す必要に迫られ、妻エレーヌを残し疫病に犯されていない蚕の卵を求めて日本まで旅をするのだが、19世紀当時、このようにフランスの田舎町と鎖国化にある幕末の庄内・信濃地方を三往復も出来たかどうか疑わしく、その点で物語の域を出ないが、その過酷であったであろうユーラシア大陸横断の旅が実に淡々と描かれており、旅の間の博物学的な驚きや異文化経験がほとんど描写されていない分、エルヴェにとって意味のある二つの世界(フランスと日本)のみがクローズアップされている。 
後半は少女(芦名星)からの「手紙」をキーとして物語が展開するが、手紙の秘密をめぐって「彼女はあの女になりたかったのよ」というマダム・ブランシュ(中谷美紀)の言葉を受け、「あの女は彼女だった」と呟くエルヴェの言葉はこの物語の核心のように思える(そもそも不妊に悩むエレーヌを置いて卵を求めて旅立つエルヴェというのも象徴的だ)。幻想の少女と幻想の国である日本、そして最後は幻想と化してしまったエレーヌとの日々。眩い光の中、海に沈むエレーヌと湯気に煙った温泉に沈む少女との映像的対比は実に見事だ。
私はバリッコ原作の「絹」は読んでいないのだが、現在のように近代化されもはや多国籍化された世界ではなく、まさに「地の果て」として認識されていた日本とフランスという二つの異なる世界を行き来する主人公が、いつの間にか日本の女性を恋焦がれるあまり、故郷フランスに戻っても家庭においても「異邦人」と化し、何年も繰り返した旅や生活の果てに実感したものはなんだったのか・・。
断片的だが、ここで示唆されるように描かれているのは、まさに「人生という旅」なのではないか。シルクは単なる国境を越えた恋愛映画などではなく、誰しもが経験する男女の出会いを通した「人生という旅」のプロセスや黄昏を描いた幻想的な映画なのだと誤読してみるのも悪くはないだろう。フランソワ・ジラールの映像と坂本龍一の音楽が切ないまでに美しい。
一目惚れとした女性と妻への愛の葛藤を描く作品
キーラ・ナイトレーといえば、恋愛映画の代名詞です。ハリウッドで一番美しい女優だと個人的に感じています。出演作に『プライドと偏見』、『つぐない』など切ない恋物語が多いです。この度は、『シルク』を見ました。

 序盤から終わり近くまで、キーラ・ナイトレーに注目する場面は少ないです。よくある恋愛物語のパターンで、結婚した相手が日本にシルクを求めにはるばる行きます。そこで、出会った東洋人に一目惚れして、お互いに思い合うようになります。帰ってからも、その人を忘れられない主人。婦人には、一切話していません。婦人を思いながらも、その東洋人を追い求めたい・・・。ある日、その思う人から手紙が来ます。この手紙が、後に重要なキーになっていきます。

 一目惚れは、生きていく中でままあることです。一瞬、見たり関わったりしただけで恋に落ちる。それが、一生のかけがいのない思い出となり、常に心の中を占める。むろん、その人と結婚することもあるでしょう。しかし、違う異性と結婚した場合に複雑な状況を生み出します。忘れらない相手と、結婚した相手。その両者に葛藤を感じます。それは、自分だけの問題ではなく、結婚相手も愛し方へ影響を及ぼします。この映画は、この部分を映画にしています。最後まで見て、一人のことを愛する女性と女性の健気さ、賢さも分かりました。