レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [...

ハピネット・ピクチャーズ2008-04-25 - ハピネット・ピクチ... 価格 ¥ 3,070
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レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [DVD]

ハピネット・ピクチャーズ

価格(new/used): 3,070 円 / 2,990 円 より
発売日: (2008-04-25) アマゾン売上ランキング: 18719 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 3件

仏監督による性芸術作品
☆3/3(監督の世界へどっぷりと)

卑猥であるとして出版当初裁判沙汰にもなった英国近現代性小説の映画化です。
小説などの文字作品は、映画など映像作品に比べて個々人の想像力を働かせられる余地が大きいため、他者による映画化というのはなかなか難しいものがあります。
そしてこれはフランス人監督の作品であり、仏/英国の国民性の違いによる原作とのさらなる乖離を鑑賞前に心配していました。

しかし、私の場合は原作を読んで自分に膨らませていたイメージと多くが重なり合いました。コニーやクリフォード、メラーズ、ボルトン夫人など登場人物がみな容姿性格ともに遥かにイメージ通りで、すんなり映画の世界に入り込み楽しむことができました。

問題があるとすれば、原作を読む際に大きな問題となる、<方言の問題>が日本語音声で何も表現されてなかった点と、監督も仰る様に<性の問題>描写の不徹底さなどです。映像化について問題はあると思われますが、原作は性小説というよりは、主題として堂々と真正面から<性の問題>に取り組んでいて、それにはコニーやメラーズの性行為の具体的変化/成長の描写などは避けられません。
これらは物語の根幹に触れる部分として表現の不十分さを感じました。

とはいえ、小説という白黒世界の媒体には絶対的に欠いているものがあります。それは<色>です。この映像作品を目にしたとき、コニーの赤色や、自然の緑や黄、なんとその色鮮やかなこと!
また、私達にはなじみのない異国文化、たとえばメラーズが森番として森に暮らす風景なんて想像しにくいわけですが、
それが壮大かつ繊細な大自然の姿をとって一瞬にして訴えかけてくるその圧倒的映像美の力とは!!

私の想像力なんてたかが知れたものだと思わされるほど素晴らしいものであり、監督の芸術性の高さと映像作品の利点とを改めて痛感させられたのでした。
素晴らしい作品!見事な「生への賛歌」
個人的には、現時点で今年観た映画の中では1位を争う作品です。単に監督との「感性」がぴったり合ったというだけかもしれませんが・・・。でも単に、「一作の映画」としては傑作だと思います。「性へのめざめ」は「生きることへの喜び」につながり、そもそも人間も動物であるが故に生きることにおいて「生」と「性」そして「自然」は切り離せないもの。D.H.ロレンスの原作を越えて、観客に生きることの素晴らしさを教えてくれる作品だと思いました。
「めくるめく官能の世界」を期待した観客は、思いきり腰砕けだったと思いますし、なぜ成人指定になったのか腹立たしい!です。
そもそもロレンスの原作自体、性愛文学ではない。当時の英国封建社会の中で生きる、ひとりの女性の自立心を「性へのめざめ」と「階級社会への批判」を通して、叙情的に描いただけ。
原作に対する忠実度からゆくと、ケン・ラッセル版にはかなわない。そこに、女性だけではなく「人間の生きることへの根元的な喜び」を新たな視点としてを加えたことにより、みずみずしく、優しく、素直に生きることの大切さを教えてくれました。人間が人間らしく生きることの原点を探求した作品として、高く評価します。それが、その単純なことすら、私達にとっては、ますます困難な、あるいは不可能な時代になっているからです。それ故、この作品は尊い。
ちなみに、この作品と今年のマイ・ベストを争っているのは、アン・リー監督の「ラスト・コーション」だったりします。どちらも、監督の力量が輝いた傑作だと思います。
私も、観損ないそうになった作品ですが、どうか、宣伝コピーに惑わされず、より多くの人達に観て欲しいと思い、このレビューに託しました。
少女のような心
 下半身不随となった夫クリフォードと愛のない生活を送る妻コンスタンス。ある日コンスタンスは森番のバーキンと出会い愛の欲望に溺れていく。観ている途中はそれがクリフォードに知られて離婚となったりするのかと思いながら観ていたけれど、まったくそのようなことは起こらず浮き沈みのない平坦な映画。ただ少女のようなふるまいをするコンスタンスに不思議な魅力を感じました。
 クリフォードは特権階級に属していて人を支配する立場にある人間。しかしコンスタンスは逆で人を使うことをよく思っていない。支配に関して会話をするクリフォードとコンスタンスが印象的でした。
 人を支配したくない。愛のある生活を送りたい。そんな純粋無垢な希望を持つコンスタンスがとても魅力的で心に残りました。