硫黄島からの手紙

ワーナー・ホーム・ビデオ2007-12-07 - ワーナー・ホーム・... 価格 ¥ 1,150
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
硫黄島からの手紙

ワーナー・ホーム・ビデオ

価格(new/used): 1,150 円 / 1,080 円 より
発売日: (2007-12-07) アマゾン売上ランキング: 6918 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 20件

終止、震えが止まりませんでした
本当は生きて帰って来てほしい
そんな願いは、日米どちらにも通じる
人間として当たり前の感情であったのだと痛感しました。

何より、この映画がアメリカで製作されたことが有り難い。
戦時中はお互い、偏見と蔑視の対象でしかたかった同士が
やっと公平で冷静な視点で認め合える時代になったのだと思いました。

できればこれを、第二次世界大戦で戦ったすべての国で観てほしいと感じています。
国家とは、正義とは、
栗林忠道中将を指揮官とする硫黄島での戦闘をクリントイーストウッドが監督として映画化。
以前、栗林忠道からの手紙(講談社 週刊現代ムック)を見て、栗林氏のノブレスオブリージュ的エリート像は認識していた。戦争など無ければ日本の中枢を担う様な人物であろう。
映画的には、よく出来ているのだと思う。戦争と言うゲームの悲惨さや人間の卑しさ、やさしさを上手く表現していたと。
国家とは何か、民族とは何か、そして家族とは何か。そして正義とは。

日本もアメリカも多くの死者とそのご家族の悲しみの上に現在があることは間違いない。
戦争を知らない世代が確実に増える今後、戦争という仕事だけは増やしてはいけないと思った。
寝る前に見るな
寝る前に見てしまって暗い気持ちになりました・・・。

戦争の爪痕、玉砕とは何か、改めて過去の歴史をリアルに
痛感しました。

二宮の演技もいいけど、やっぱ渡辺謙の演技はスゴイわ。
自然な演技を越えてほんとうにその当時の人の気持ちになりきって
いる演技な気がする。

戦争は絶対にしてはいけない。それをこの作品が手紙として
残してくれたと思います。くれぐれも寝る前に見ないように。
名誉の戦死なんて無い
家族を守る為に死を賭して戦うも
生に執着してしまう兵士達の心情が
痛切に突き刺さる息苦しく重い映画。

護国の為に死んでゆく兵士達が無様に
(映画的なカッコ良さも無く)
無駄死にしてゆく様がとっても痛い。

名誉の戦死なんて無い
戦争で死んで行く人間は
すべからく無駄死なのだ、
でもその遺志は尊い。
靖国神社の意味についても考えさせられます。

日本人に対する偏見や誤解による描写をまったく感じさせず
撮り上げたイーストウッド監督は素直に凄い。
この戦いをアメリカ側視点から描いた
『父親たちの星条旗』も観てみたいですね。
まずは有難うと言っておきたい。
日本人はこのような映画を撮ることが出来ない。
戦後、GHQの方針に則って教育され、あなた達は犠牲者なのだ、日本国の犠牲者なのだ、
天皇の犠牲者なのだと、国を想う心、愛国心を放棄するように教えられ、
あなた達は侵略者だ、反省しろ、賠償しろと言われ続け、
それを実施してきた我等にこのような映画を撮ることは出来ない。
戦後生まれの日本人なら、この映画のどこかしこに少なからず抵抗が出てくるだろう。

日本が当事国である戦争の物語は素直に見ることができない。
いろんな感情が沸き起こってくるからだ。
そこに描かれていることが本当の事なのかどうかが分からない。そもそも学んでいないのだ。
日本人自体が先の戦争を省みていない。
しっかりと検証していないので、ウソがまかり通っている。
国内だけならまだしも海外にまでウソが広がって、ウソが真実になってしまった。
戦後自虐史観で育った我等は、日本人でごめんなさいなので、
そんなウソを正すことが出来ず、あろうことか本当なんだと信じる者まで出る始末。

そんな日本人にはやっぱりこんな映画は撮れません。
そういう意味でイーストウッドには感謝したい。
細かい所では見ていて不満もあるけれど、
先の戦争を日本人はどんなことを想い戦ったのかを世界の人に知らせてくれた。
作品としては他の人も書いているとおり淡々としています。
残酷な描写は少し有りますが、それでも最近の戦争映画にしては少ないです。

最近は残酷な描写がリアルなんだと言いたげなものが多くて辟易してしまいます。
刺激は慣れます。慣れると刺激では無くなります。
なのでもっと過激な刺激を欲します。しかしそれもすぐに慣れるでしょう。
淡々としている戦争映画、そんな印象を受けるのは
こんなことからも影響しているのかもしれません。
歴史上稀にみる、島の形が変わる程の激戦地であった硫黄島。
なのに緊張感がそれほど画面から伝わってこない。
それが意図したものなのかどうかは分かりませんが。

イーストウッド有難うに★5つ。
だけど作品としは★3つ。