愛する

NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)2007-12-14 - NIKKATSU ... 価格 ¥ 4,512
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愛する

NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)

価格(new/used): 4,512 円 / -- 円 より
発売日: (2007-12-14) アマゾン売上ランキング: 59784 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 3件

運命の連帯者として 熊井啓__その映画ごころ
 遠藤周作原作の元タイトルは『わたしが・棄てた・女』だった。それが『愛する』になった理由はなんだろう。
 「愛されることを認められず」「愛する対象にも加えられなかった」ハンセン病患者さんたちの過去から現在に至る被差別と迫害の歴史、それに対する怒りと哀しみ。監督熊井が天使のような心の持ち主、森田ミツに仮託した思いは祈りであり贖罪であり希望でもあった。
 “運命の連帯感”とは熊井啓自身が生み出し、用いた言葉だ。
 何もしてあげられないとしても、多くの理解が無理だったとしても、祈ること、思うこと、心はその人々と共に在ること。その連帯感を胸に、さまざまな差別に泣く人、抑圧に苦しむ人、理不尽な暴力で殺され、傷つけられた人々の哀しみと怒りを引き継いできた熊井。
 人々が時の権力の不正や暴圧への怒りを忘れ、弱き者、貧しき者、愛(かな)しかる命抱く者の側に立つことを忘れつつある現在、常に映像表現という大鉈を奮って戦い、抵抗してきた熊井の、その代表選手たる『愛する』をはじめとするDVD4作品。わたしはこれほど時宜に適った作品群はないものと惜しみない賛辞を送る。
巨匠のなせる業
今年亡くなった熊井啓監督の追悼作品です。同時リリースされるのは「日本列島」とデビュー作の「帝銀事件 死刑囚」です。合わせてチェックしておきましょう。

ハンセン病訴訟で患者側の勝訴が確定したのは小泉内閣時代のことで,それまで原告たちは,いわれのない差別と屈辱的な扱いに耐えてきました。そして完治が証明された今でもその差別意識は消えないままで残っています。
原作は,遠藤周作の小説「わたしが・棄てた・女」で,酒井美紀,渡部篤郎主演で映画化した新生日活の第1回作品です。ハンセン病という重いテーマを巨匠・熊井啓監督のメガホンが珠玉の名作に仕上げています。
東京湾を望む臨海副都心,クリスマスの日に遊びに来た森田ミツは,吉岡努という沖縄出身の青年と出会い,二人はその夜当然のように結ばれます。しかし,その喜びもつかの間,ミツはハンセン病と診断され、北アルプス山麓の療養所へと隔離されてしまいます。やがてミツのハンセン病は誤診だと判明しますが,東京へ向かう電車に乗ることはできませんでした。
隔離された園内で,自分に親切にしてくれた人たちのことを思った彼女は,園に戻り,婦長らの反対を押し切ってそこで働くことを決心するのですが…。
監督と主演男優の自己満足か?
封切公開当時に、酒井美紀の好演に期待しつつ観たが…。
ところどころに現代的な風景を挟み込んで「これは現代の話です」と言おうとしているが、主題にからむ個所では、完全主義が裏目に出たようだ。
肝心な場面になるたびに時代錯誤の感が強くなり、観ながら「昭和何年の設定だ?」と何度もツッコミを入れたくなった。
また、主役の“私”である渡部篤郎の演技は、役になりきるのではなく「どうです私は演技力があるでしょ」と自己主張するために、意識的に誇張した表情を見せているとしか思えない。
“あざとさ”が鼻について、とても観ていられない。
「現代の寓話として大胆に蘇らせ」たとは、とても思えない。
監督と主演男優の自己満足を見せられた、という印象しか残らなかった。