鉄コン筋クリート (通常版)

アニプレックス2007-06-27 - アニプレックス 価格 ¥ 2,970
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鉄コン筋クリート (通常版)

アニプレックス

価格(new/used): 2,970 円 / 2,490 円 より
発売日: (2007-06-27) アマゾン売上ランキング: 1523 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 38件

あえて、声優は失敗と言わせてください
この難しい作品を、よく映画化したと、まず米国籍の監督の手腕に、拍手。
逆に、日本のコミック、漫画の映画の原作としてのポテンシャルが、またこれで証明されたか、と誇らしい気持ちになる。
原作で描ききれなかった、町の退廃とした雰囲気が、本当によく出ている。
面白い作品でした。
もちろん、元々すべての人に受け入れられる作ではない、ことは事実ですが。
ただ、だからか、声優に売り出し中の俳優(タレント)の二宮和也、蒼井優を抜擢したんですね。
この二人が悪いというのではありませんが、特にシロに蒼井優をあてたことは間違いだと思います。
よく、幼子の声を女性の声優がする、ってのは昔からたくさんあることで、むしろ当たり前になっています。しかし、それを声優として初めての蒼井優にさせるのは酷です。当然蒼井の声であり、蒼井の顔が浮かびます。
これはちょっと厳しい。声優というものの専門性を考えて、特に幼子を女性がする難しさを思うと、いくらマニアックな映画に一般の関心を呼ぼうとしたとはいえ、ちょっといただけない。
一方、二宮和也のクロは、ギリギリセーフか。
当たり前的に彼が男性であり、また、年齢よりも幼い外観だからかも知れません。
これは、蒼井や、二宮がだめというのではありません。フアンの方、怒らないでね。
むしろ彼らの個性があるのだからこそ、顔も形も、また性までも違う役を演じさせることはちょっと無理なのではないか、と思ったんですね。
不思議に、後半になるにつれ違和感がなくなっていきましたが、やはりそこだけは言っておきたかった。
大事なところは
私はとても大好きな作品です。
原作は全然読んだ事なくて、アニメ→原作という流れで見たんですが、やはりアニメの方が好きです。(ただ、原作もとっても面白いです。読めば読むほど味が出るかんじで。)

レビューの評価が低い方々は暴力描写等の部分が不快という方がやはり多いようですが、私は気になりませんでした。また、この作品の本質は暴力描写等とは違うところにあるような気がします。

でも感覚的に合う人と合わない人、割と選ぶ映画だろうなあと思います。

しかし主人公2人が街を疾走する場面の迫力や、作り込まれた独特の世界感はとても魅力的です。…それから、とにかく蒼井優ちゃん演じるシロが大変素晴らしいのでそういう意味でも興味のある方は見て損はないと思います。

という訳で私は星5つ。
原作のイメージ通りの映画
原作(漫画のイメージ通り)の映画
映画化すると大概「なんじゃこりゃああああああああああああああああああああああああ」と言う作品が多い中、見事にイメージを壊さずに映像化したと思います。
蒼井優さんの声(シロの声)、誰も演じ切れないと思っていましたが見事でした。
そして、スタッフの涙ぐましい努力に脱帽です。本当にすばらしかった。
“ゲニウス・ロキ(地霊)”の物語
生まれ育った町が壊されていく痛みと悲しみと怒り──そんな絶望の共有が理解の前提とされる物語。そう感じて、驚いた。そんな絶望がいったいどれだけの人々に共有されるのか。共有“されてしまう”というのか。
開発から取り残された中洲の町・宝町。無国籍なシミュラークルの玩具箱のように猥雑で複雑怪奇に入り組み、クラインの壷のように人々を誘引する。若者やヤクザや業者がそこにそれぞれの思いを託し、まるで賭け馬を見る眼差しで町の手綱を握ろうとする。そしてある者は挫折して退場し、ある者は路地裏に命を落とす。宝町は、そんな危険な町だ。

町を覆う危険。それは、単にアクションシーンを描くためのお膳立てではない。

「町への愛着が深いほど、負う傷も深くなる」開発業者にたてついて町と心中する覚悟を秘めたヤクザの親分・鈴木の台詞は、土地に対する愛情が、いかに人を狂わせるかを語る。

町に住みつく、親を持たない二人の少年・クロとシロ。暴力を生活の糧とし、“ネコ”と呼ばれて恐れられている。クロの暴力性とシロの純粋性はしばしば画面を行き交う烏と鳩に象徴され、互いに補い合う関係はエッシャーの「昼と夜」を彷彿とさせる。

開発の邪魔になるとして追っ手がかかり、深手を負ったシロはクロから引き離されて町から連れ出される。そして、クロの暴力性はバランスを失い、解き放たれる。本人の人格を損なう程に。このシーケンスがあまりに悲しいのは、クロの暴力性が、イコール、鈴木の言うところの“町への愛着”に他ならないということ。そして、人が町に抱く愛着の大きなよりどころである“安らぎと安心”の象徴が、奪われたシロ、そのものであるということ。

宝町には、ある伝説が囁かれている。“最強者・イタチが、町を飲み込む──”。追いつめられたクロの眼前に、そのイタチが現れる。伝説通り、牛の仮面をかぶって。

イタチはクロの暗黒面を凝縮した“もうひとつの人格”として描かれている。けれどむしろ、同じ痛みを共有する者としてはこんな解釈の方がより自然に思える。

イタチは宝町の“ゲニウス・ロキ”──今まさに消されようとする町の昏い怨念を司った地霊である(中洲である宝町を上空から見た形は、イタチの目の形にそっくりだ)。クロは、誰よりも深い町への愛着ゆえに、その憑代とされたのだ。そして、イタチの憑依からクロを救い出すシロこそが、クロにとっての新しいゲニウス・ロキ──人はどこでだって暮らしていける、心さえなくさなければ第二、第三の宝町を作っていくことだって出来ると教えてくれる存在、なのかもしれない。

たとえ故郷を失っても、決して絶望するにはあたらない。シロ隊員は、今日も“あんしん、あんしん”なのである。
好き嫌いが別れる
自分は好きです。
このドロドロした感じがたまりませんね。

暴力などの描写が嫌いな方には楽しめないかもですね。

自分はネズミが一番好きです。

子供向けでは決してないのでご注意を