地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダ...

ジェネオン エンタテインメント2007-03-21 - ジェネオン エンタ... 価格 ¥ 2,600
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション

ジェネオン エンタテインメント

価格(new/used): 2,600 円 / 1,767 円 より
発売日: (2007-03-21) アマゾン売上ランキング: 15027 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 43件

戦前から変わらない地下鉄の軌跡を通じて父を理解していく
心が離れてしまった身近な人。きっかけは些細なことであったり、お互いの思い違いであったり。
だが、もしもその人の思いをその人の視点に立って理解することが出来れば・・・。
相手を思いやる気持ちの大切さを思い出させてくれる。そんな作品。


タイトル通り、主人公が地下鉄を通じて現在と過去を行き来することで物語は進んでいく。
昭和39年のオリンピック、戦後の闇市、過去は劇場であった駐車場など、目まぐるしく変化していく東京の風景がタイムトラベルの手法を用いて劇中描かれていく。その一方、唯一変わらないのが地下鉄の窓から眺める地下の風景と過去から脈々と受け継がれる線路の軌跡。これら二つを対比させることで、主人公の立ち戻る原点がどこにあるかを示していく。

またその地下鉄は、主人公の周囲の人々の歴史を刻み、思いを運んでいる。過去、若くして死んだ兄と心弾ませながら初めて目の当たりにした地下鉄であり、満州出兵の直前に父がのった地下鉄である。
変わらない風景の中で主人公が思いを馳せる行き先は、絶縁だった父が何を考えてきたかということであり、そしてその主人公に思いを寄せるヒロインにとっては、過去の母の自分に対する思い、そして自分が愛する人の幸せだった。


なお、監督のコメントを聞くと地下鉄上もっとも歴史が長いのは銀座線、次に丸ノ内線とのこと。作者がこの2路線が取り上げたのは、長い時間と運ばれてきた多くの思いの象徴として用いたかったのではないだろうか。

また作品中、現在の地下鉄の場面がいくつかあるが、地下鉄で当たり前のように目にする携帯電話でメールをする乗客が見あたらない。
代わり映えのない地下鉄の風景は、日々の忙しさでなおざりにしている人々へ思いを馳せる時間だと監督は訴えたかったのではないだろうか。
タイムスリップものの「掟」破り
タイムスリップものには「掟」がある。過去に行った者は、決して未来(現在のこと)を根本的に変えることをしてはならない。
浅田次郎の原作そのものがこの「掟」を堂々と破っているのだが、サスペンス的要素が強いので、読者をぐいぐい引きつける。
だから、ラストでヒロインのとった「決断」に仰天するが、この小説が「浅田次郎の父親へのオマージュ」だと気付いて納得する。

この映画は、相当「はしょって」はいるが原作に忠実に作られている。
ただ、読み返すことのできる小説と異なり、2時間で「複雑なストーリー」を理解してもらうだけでもたいへんなのに、例の「掟破り」を見せつけられたのでは、観客は大いに興ざめしてしまう。

原作を評価できる人にはおすすめである。原作を読んでなくても、浅田次郎ファンなら、少なくとも怒りは感じないであろう。それ以外の人には、残念ながら「後味の悪い映画」になる。
ほぼ、同じ時期に映画化された「椿山課長の七日間」は、原作の「少しブラックな部分」を巧みに変えて、誰にでもわかる「感動作品」に仕立てている。
こっちも、浅田次郎に直談判して、「掟破り」のところだけでも少し変えたらよかったのに。
うーん・・・
作者が何を伝えたいのかがよくわかりませんでした。
家族の絆を伝えたかったのかもしれませんがあまり伝わってこなかったですし、堤真一と岡本綾の関係も気持ちのよいものではありませんでした。どうして一緒に少しの時間を過ごしただけで父を許せたのか、どうして岡本綾が死ななければならなかったのでしょうか。
見終わった後、すっきりしない映画でした。
過去と心に留めた想いについて多くを語ら、ずひたむきに生きる名演に感動
大沢たかおと堤真一、常盤貴子、岡本綾のそれぞれの物語にももちろんそうだが
それぞれの登場人物がそうなっていった時代背景に、
登場人物個々の過去というよりも、その時代の人物像に見えてきて、心を打たれる。

戦中戦時、故郷を離れ戦争にかり出された若者達。
そして地獄を見て多くの仲間を失い命からがら帰ってきた日本。
敗戦後、闇市で必死で生きなければ生きていけなかった現実。
そして、必死の復興と高度経済成長の中で沸いた東京オリンピックや
建てられた多くの建造物、張り巡らされた地下鉄。
がむしゃらに生きた時代。

個々の登場人物の過去を、個々だけの過去だけではなく
その時代の人達の歴史に重ねて見てしまう。

そして自分の過去と心に留めた想いについて多くを語らず
ひたむきに生きているそれぞれの登場人物の名演には心打たれる。

命は奇跡だと思う。
こんな激動の時代を生き抜いてきた男女が出会って生まれた奇跡だと。
どの命だって、ちょっとした偶然のすれ違いでも生まれなかったかも知れない。

そんな奇跡を大事にしている映画なのに
ただ一つ岡本綾の取った選択肢だけは本当に残念で仕方ない・・

毎日乗っている地下鉄で・・・
先日たまたまつけたテレビで『メトロに乗って』が流れていました。
しかし、つけた時は既にラストシーン。
堤真一が地下鉄で佇む姿になぜか惹かれて、まずは原作を手にとりました。

内容を理解してから改めてDVDを見直してみると、テンポが早くためが少ないけど、
キャストの演技は納得の出来です。
相変わらず大沢たかおはワルが板についてるし、常盤貴子はまり役でした。
いつもは大根の堤真一も今回はわがままで薄情な主人公を演じ切ってます。

岡本綾演じる『みち子』の行動については賛美両論あるとおもいますが、
私は納得できました。
うーん、これって男のエゴですか?

自分の秘密を知り、岡本綾が泣きながらオムライスを食べるシーンは共感しました。
その共感は、心の奥から震えるような激しいものでした。
彼女の演技力はすごいです。
同時に、昔、こんな風にご飯を食べた女の子がいたなって思いだしました。

映画に自分の過去を重ねながら観賞しました。
いつもはあまりそういう事はしない私ですが・・・

いい映画です。