灰羽連盟 TV-BOX

ジェネオン エンタテインメント2007-03-21 - ジェネオン エンタ... 価格 ¥ 10,185
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灰羽連盟 TV-BOX

ジェネオン エンタテインメント

価格(new/used): 10,185 円 / 24,600 円 より
発売日: (2007-03-21) アマゾン売上ランキング: 1262 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 17件

村上春樹の世界観の映像化
最初見た時、すぐ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の強い影響下にある作品だな、と思いましたが、作家さん自身がそのことを認めているので、これはオマージュ作品だと思ってめくじら立てずに観るのがいいと思います。むしろ、春樹の世界観を独自解釈でここまで美しく映像化したことに敬服します。作品中ではすべての謎は解かれず、暗示されるに留まるので、いくらでも観る者によって異なる解釈ができ、そこが面白い点だと思います。この、観る者の想像力、感情、記憶をどこまでも喚起する作風(それは春樹の小説の持つ魅力と共通しています)が、灰羽連盟が海外で非常に高い評価を得ている理由であると思います。感情移入して観ると、多分最終回では誰でも涙が止まらない自分を発見していることでしょう。作品に没入して観ないと(つまり批評家的に離れて観ていると)、多分キリスト教的な作風にげんなりすると思います(僕も一回目は批判的に観ていました)。多分日本よりも西洋で評価されている理由はこの点にあるようです。文学に関心のある方、お金や物欲よりも精神的なもの(スピリチュアルなもの)に重きを置く方、キリスト教の教える人間の原罪という概念に興味のある方は、多分この作品を一生の宝とできると思います。逆に、ブランド志向な方、アジア的な文化・価値観に重きを置く方は、多分この作品を陳腐と感じるでしょう。ちなみに、英語版のラッカ役の声優の名前はSavage(”凶暴”という意味)さんと言います。なんという驚きでしょう!。さらに、原作者・安倍吉俊さんは東京芸大大学院の日本画科卒です。なぜこのような西洋的な世界観を生み出せたのか、非常に驚きです。
ちょっと似過ぎ
 絵柄が私には可愛すぎて正直どうかなと思ったのですが、落ち着いた色味や幻想的な雰囲気が素敵でアニメに疎い私でもいつの間にか全て見てしまいました。物語としては好きです。
・・・ただ、これって村上春樹の小説世界と似過ぎではないでしょうか?
随所に村上春樹の小説と同じモチーフが見られて、見ているうちに興醒めな気持ちになりました。最初は私が意地悪な見方し過ぎなのかしらん、とも思いましたが、これは真似と言われても仕方ないぐらい似ています。
オマージュとか体裁良く言っても要は模倣しているってことでしょ?
その創作の姿勢に疑問を感じたので辛口ですがこの評価にしました。
彼女の鳥に。
「わたし、空を落ちてるんだ…」
冒頭で恋をしました。

光と音が語りかけてくるセピア調の優しい世界は、
まるで大切な忘れ物の在り処。
13話という短い話数、限られた台詞と演出効果でよくこれだけのものを…。
私の、一番好きな作品です。

貴方も名も無き少女と一緒に空を落ちてみて下さい。
きっと恋するはず―――その、得体の知れない奇跡に。
救済の物語

視聴を終えた後、温かい気持ちに包まれた。
地味ではあるが心の奥に深く、優しく染み入る物語だと思う。

派手な展開は極力控えられ、あくまで感情の機微の描写に重点を置き静かに繊細に展開するストーリーは、感動的なシーンを装飾で固めクローズ・アップし、ともすれば安く見られてしまいがちな昨今の「感動系作品」とはまた違う印象を受けた。

主人公である少女ラッカは、姿は人間であるが背中に白い羽を持つ「灰羽」という存在として、以前の記憶を失い、灰羽と人間の共存する「グリの街」という小世界に生まれ落ちる。その世界は壁に囲まれており、「巣立ちの日」が来るまで外に出ることは決してできない。

その閉鎖された世界の中でラッカは、他の灰羽であるレキや仲間たちに囲まれ優しさに満たされた生活を送り、殻に閉じこもり孤独に苛まれていた昔の自分を克服していく。


そして、そこから「救い」の物語が始まる。


ストーリーについての明言は避けるが、人は他者から認知される、つまり、必要とされることに依って自分という存在の持つ意味を確立するのだ。という事が物語を通して伝わってきた気がする。


間違いなく名作という範疇に入る作品。是非視聴して頂きたい。


生と死の狭間で少女たちが願うこと
実は「死」と隣合わせだったりする、思春期特有の葛藤と危なっかしさを童話世界の様な温和な雰囲気をモチーフに見事に表現しています。

精神的病や劣等感、万能感からの挫折、孤独と愛など、人が大人になるにあたって課題となるテーマが芸術的に描かれており、
ちょっと哲学的な気分にさせるのもこの作品が人気たる所以でしょう。

もし幼少期に死を選んだ子供たちが、実際にこの作品の舞台ような場所で愛と自己価値感を得て再生できるなら、素晴らしいなと思ってしまいます。

「灰色の羽」や「越えられない壁とグリの街」といった様々な隠喩を深読みする楽しさもあるけれど、
そんなに斜に構えずとも、作りこまれた世界観や登場人物の魅力に素直にはまるだけでも十分楽しめる、とても完成度の高い内容です。