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セザンヌ/ルーヴル美術館訪問 他2篇 |
| 紀伊國屋書店2005-10-22 - 紀伊國屋書店 価格 ¥ 4,690 | |
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セザンヌ/ルーヴル美術館訪問 他2篇紀伊國屋書店 価格(new/used): 4,690 円 / -- 円 より 発売日: (2005-10-22) アマゾン売上ランキング: 34224 位 DVD / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件 過激なまでの禁欲性に貫かれた人たち「セザンヌ」は初めにオルセー美術館から制作依頼を受けたものの、ストローブ&ユイレ側が一旦断り、結局は承諾して撮影したものの、今度は試写を観た美術館側から上映が拒否されたという曰く付き。 オルセーのキュレイター達なら彼らの作風がどんなものか十分承知していたはずだろうに、そんな希望的観測など軽々と裏切ってしまうストローブ&ユイレの大胆な試みは、確かにその意図が難解です。セザンヌとの関連性が直接には理解しかねる2つの他の映画からのシークエンスがかなり長く引用されるのです。 しかし、画家の作品そのものだけでなく、連作の画題となったサント・ヴィクトワール山の実写や、カンバスを前にしたセザンヌの写真に、彼独自の絵画論が展開されるのは見応えがあります。 姉妹編「ルーヴル美術館訪問」は、セザンヌと共に美術館を訪れ、展示されている作品を前に、彼の絵画評を聞かされるという素晴らしい趣向。 ジョアシャン・ガスケが著したセザンヌの言葉の中には、多分に詩人の創作が混じっているというのが定説になっていますが、そんなことは忘れてこの激しく力強い朗読に浸ろうではありませんか。朗読者は細かく発声法を指示されたそうで、私たちが字幕を読まなければならないのは残念至極です。 朗読だけで何も映ってない時間が流れたり、反対に無音で静止画が続いたり、禁欲的なストローブ&ユイレの作風も頂点を極めています。 「アン・ラシャシャン」は7分のモノクロ短編ですが、生意気に駄々をこねているような子供が、大人の常識を覆すまでが描かれます。 「ロートリンゲン」では、フランス北東部ロレーヌ地方の風景に、ドイツに占領された歴史がナレーションで被さります。唯一画面に登場する乙女は、決して過去を忘れることをしません。 印象派の先駆として孤高の画家、理知的で怖いもの知らずの早熟児、厳しく信念を貫く女性。ストローブ&ユイレの作品に相通じるものがあるのでしょう。 視ることの感動ルーブル美術館訪問ほど肉眼で捉えたような画面はないだろう。実際にそこにある彫像、絵画そのままがそこにある。その映像が何を意味するかといったことではなく、ただその対象がそこに存在する。これこそが視るという行為であろう。また、どこか詩を唄うようなフランス語が音響効果を成している。 映画という体験は、物語りを観る以前に、目の前で今、ただ写っている映像を視るという行為の快楽であるといっても良いのではないだろうか(といっても、面白い物語のものにも快楽はあることはもちろんだと思います)。一種の視覚効果、それこそが映画の魔術であり、そこに感動があるのだろう。 ルーブル美術館訪問はその感動を再確認させてくれる。要はすごい面白い映画です! |