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海は見ていた コレクターズ・エディション |
| ソニー・ピクチャーズエンタテインメント2005-09-28 - ソニー・ピクチャー... 価格 ¥ 5,980 | |
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海は見ていた コレクターズ・エディションソニー・ピクチャーズエンタテインメント 価格(new/used): 5,980 円 / 7,900 円 より 発売日: (2005-09-28) アマゾン売上ランキング: 59875 位 DVD / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 3件 清水美砂のきっぷの良さ。救いのある映画です。黒澤明監督が生前脚本を完成させ、熊井啓監督によって映画化された日活の作品。河口の海岸沿いの低地にある岡場所が舞台で、私はこの手の遊女ものの映画は苦手なのだが、さすがに熊井監督は女性を描くのに長けている。登場する男性がほとんどろくでもない人間ばかりであるのと比較して、底辺に生きる女性たちのたくましさ、仲間意識が際立つ。特筆すべきは姐さんである清水美砂演じる菊乃の決断力、行動力、そしてきっぷの良さ。私にとって本作はまずは清水美砂の女優としての器の大きさが記憶に残る作品である。 本作は前半と後半でかなりトーンが異なる。後半の嵐のシーン、そして岡場所が水に水没し、海に飲み込まれていく中で展開される人間模様は濃密だ。それに比べると前半は、空間的に狭苦しさを感じる岡場所が舞台の、客に惚れた遊女が現実に直面させられるというよくある物語であり、退屈に思うかもしれないが、前半は自然の猛威の中で人間ドラマが急展開する後半を盛り上げるための仕掛けなのである。そして、タイトル通り、遊女たちを見守っているかのような海と海辺の道の四季の風情の描写が巧みなアクセントになっている。その大きな海、そして瞬く星空とのつながりを感じさせるラストが、遊女たちへの救いを予感させて好きだ。女性を描くのが苦手だと言われた黒澤監督が、女性を物語の中心に据えた脚本に込めたメッセージを熊井監督がしっかりと受けとめた、味わいのある作品として評価したい。 現実味なし江戸時代の暗い残酷な遊女の世界を、何とか現代の青春映画にように仕立てようとしてはいるが、所詮無理な試みで、見ていて全く現実感がない。それが黒澤の狙いであったかもしれぬが。もう一つのレビューで、この映画を芸者の話だとしているが、全くの知識不足である。 まだまだゲイシャは健在です。アメリカのビデオ・レンタル屋で見かけました。黒澤明脚本。もし黒澤監督自身がこの映画を作っていたら、どんな作品になっていただろう?などと皮肉な感想がつい浮かびます。でも、本当にアメリカ人はゲイシャ好き。さすがは「蝶々夫人」の伝統か?4年ほど前に、例の映画「サユリ」の原作になった「メモリー・オヴ・ゲイシャ」がボストン近郊在住の著者によって上梓されベストセラーになった事が記憶に新しいです。こちらボストンにはこの本の他にも、本物のゲイシャさんがご自身の自伝のサイン会にいらしたついでに、セイラムのピバデイー美術館で踊りを披露?などという会があり、アメリカ人が所狭しとぎっしり詰めかけていました。だから、こういう映画は国際派です。古き良き日本の姿。それは単に着物にちょん髷じゃない、日本人の美しい心の姿がありますね。 ひたむきに武家の青年を慕う娼妓。青年にとって所詮彼女は自分と同等の人間ではない。「北の国から」の純クンにこの若侍はキツかった。全然似合ってません。却って身分の低い方の男をやらせた方がいい演技になったと思います。多分、市川染五郎なんかがむしろハマリ役じゃなかったでしょうか?名門の男はお嬢様と結婚するのが当たり前。そういう性格の演技が自然に決まったんじゃないかと思います。 そういう意味でも芸者は永遠です。男にとって、美しい清らかな妻とともに、妖しいそして惨めな官能に生きる女は必要不可欠です。古今東西を問わず、芸者はそうした後者を生きる最も美しい東洋の宝石です。 |