東京物語 [DVD]

松竹2005-08-27 - 松竹 価格 ¥ 1,862
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東京物語 [DVD]

松竹

価格(new/used): 1,862 円 / 1,520 円 より
発売日: (2005-08-27) アマゾン売上ランキング: 40313 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 15件

年重ねるたびによくなる!
最近2年ぶりくらいに観ましたが(まだ10回くらいしか観てませんけど)、なんか観るたびに年重ねるたびにこの映画の素晴らしさや良さを感じますね。観るきっかけは、ジムジャームッシュの「ストレンジャーザンパラダイス」でした(おもっきり邪道?)。初めの2、3回の観賞後は、親大切にしなきゃなあーとか思うくらいでしたが、今回は、映画の中の息子や娘たちに自分がオーバラップして、自分の家族の出来事のように感じ、自分の心の中を見られているようで何か変な感じでした。それでも観賞後、気持ちよく素敵な気分でした。本当にいい映画ですね!こういう映画はDVDで手もとにおき、好きなときに観賞できれば最高です。
海外で評価されるカットの正確さ(リズム感)は完璧ですし、かなり演出されてるのに役者の演技が濃くない。お茶漬けの味ではないですが、最終的に戻ってくる基本の映画(味?)。個人的には、「西鶴一代女」「七人の侍」と並んで日本映画ベスト3の一本です。
国民必修映画
本作は紛れもなく日本映画の最高峰であり、失いつつある日本家屋を記録しているだけでも、国宝級である。原節子の優しさは格別だが、やはり小津監督は心底惚れていたのかな。それと東山千恵子。他の作品イメージとは違い、いつも笠知衆演じる夫に寄り添い、へぇ、というやさしい返答を返す妻役は絶品だ。熱海の夜うるさいシーンや、堤防の上を歩くシーンは何度見ても震えてしまう。疲れて帰ってきた老夫婦を迎えた原節子の名演技と、返す東山千恵子の和室のシーンなどは、ここだけでも殿堂入り(日本にはないんだよな、そういう機関が)だ。未見の人は食事を抜いてでも借りて見てほしい。小津なきあと、百年待ってもこれを凌駕する日本映画は現れないから。
小津監督の最高傑作
いかにも日本的な映画です。
外国だったらもっと親と子供達が徹底的に論争して話を解決するんでしょうが、この映画の人々は絶対にそんなことはしません。

総ての事は以心伝心。そして我慢です。

はるばる尾道から老いた両親が東京にやってきます。
迎える子供達も自分なりの孝行を親に尽くそうとします。
けれども子供達の孝行は総てがとんちんかんで自分本位。
しかし両親はそんな子供達に感謝します。
息子も娘も自分の家庭を持てば、やがては他人になってしまう。
老いることの悲しさと諦め。
そんなものが胸に迫ってきます。

そしていかにも日本的なのは、他人のはずの嫁の原節子だけが心からふたりをもてなしてくれた事。
小さなアパートの一室で原節子が東山千栄子の肩を揉むシーンは最高に美しい場となっています。
さらに上手いと思うのは、戦死した原節子の旦那さんの写真を画面に映さないこと。
こんな美しくも優しい奥さんを残して戦死したなんて、なんて無念だったんだろうと思わせます。
そしてその夫のイメージを観客のひとりひとりが心の中で思い描きます。
そのためどんな俳優が演じるより観客に強いインパクトを与える結果になりました。

そして原節子のみならず、三宅邦子、東山千栄子、香川京子の女優陣もひかえめで上品な女性を好演。今の女優ではこの雰囲気を出すのは絶対に無理です。
このあたりの女優達の演ずる女性は実際にはいそうもいませんが、杉村春子は唯一現実にいそうな女性役を好演しています。
図々しい嫌な女に見えますが、たんに感情をすぐ表に出してしまうだけで彼女なりに両親を愛している事が画面から伝わってきます。

むしろ長男役の山村総の役のほうが総てのことに無感動で不気味な感すら致します。
多分理想を持って医者になったのだろうが、現実とのギャップで人生を諦めた男。
この人のサイドストーリーが見たいさえと思わせてくれました。

もちろん、笠智衆の父親も最高です。
老妻に先立たれた後、ひとりで茶の間で座っているシーンが素晴しいです。
あれ?
小津映画を「浮草」「秋刀魚の味」「彼岸花」「秋日和」「お早よう」「お茶漬けの味」「東京暮色」と見てきてハズレが無いと思ってきましたが、もっとも有名な本作を見て、なんか薄いと思ってしまった。いつもの小津らしい意表をついたモダンさが無くて、普通のホームドラマと感じた。
杉村春子さんが出てくると画面が華やぐが、他の部分は退屈だったかな?
思い当たる・・・
一見,杉村春子が悪人のような,原節子が善人のような。でも,そんな単純でないところがこの作品の奥深さだと思う。母の命が持ちそうもないと聞いて真っ先に泣き出すのは杉村春子。戦死した主人を,今はもう思い出さない日も多いという孝行娘の原節子。どの登場人物も,わかりやすいステレオタイプなのではない。そこがいい。それら子どもたちのすべてを,無理にも好意的に受け止めて「ありがとう」を繰り返す老夫婦。この二人の「ありがとう」という台詞は何度出てきたろう。役柄の誰がどうとかでなく,実際の自分は家族の中でどうなのか,そのことを見つめ直すきっかけになる。本当に心に染みる。