ヤン・シュヴァンクマイエル アリス

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ヤン・シュヴァンクマイエル アリス

コロムビアミュージックエンタテインメント

価格(new/used): 3,416 円 / 3,400 円 より
発売日: (2005-02-23) アマゾン売上ランキング: 3271 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 16件

ルイスキャロルのアリスに近いアリス
夢の世界による閉塞感は怖かったですが、
出てくるキャラクター達が、
可愛いし笑えました。
ルイスキャロルが手作りした絵本のように
このアリスも手作り感溢れる映像で
なんか本当にキャロルが作ったかのような気分で観ちゃいました。



期待はずれ。
基本のお話に忠実な作りでストーリーのオリジナル性を求めるとつまらないと感じるかもしれません。基本的に会話のやりとりが少ないので画像を見ているという感じでしょうか。
お得意の「不思議な気持ち悪さ」もただの不快に感じました。話の展開がわかるだけに退屈しないだけのインパクトがもう少しほしかったです。
不可解なファンタジー、とどめは「毒苺」アリス
全編通じてつきまとう不安――肯定的な意味で。それは不思議の国の住民が皆わけのわからない手合いだからであり、意味や教訓などとは全く無縁の物語だからであり、とどめはあのアリスだからだろうか。見ていて「妙な気持ちになる」というのは言いえて妙。美しさ、無邪気、不機嫌、残酷――本作の数々の「読めなさ」に加えて、存分にこちらの不安を煽ってくれる、魅力的なヒロイン。星のつけようがない、個人的に数値で評価できない作品かと思いますが、これまで観たどんな映画よりも圧倒的だったインパクト、それとアリス姫に敬意を表して。




そうだ。この世界だったんだ…。
とてつもなくすごい記憶力をもったオトナでしか描けない世界でした。小さいとき感じてた、何もないのに沢山ある世界。なんでもないものが不気味に見える、そういう世界。
その正体は一体何だったのか。それをこの映画は教えてくれました。
コドモの時の記憶を、オトナが冷静に解説しているような、そんな映画です。
アリスは特別なこでも何でもありません。言うなればただの不思議の国のアリス症候群にかかった、妄想好きです。
アリスはただ、頭の中に不思議の国を思い描いていただけ。
だけど、その不思議の国は確かにどこかにあるのです。それは、この映画のラストシーンがそう語っています。
ルイスのアリスと、ヤンのアリスの違い。
それはたった一つ。
アリスがいたのが森の中だったか、部屋の中だったか、という違いだけ。
実写と人形アニメの魔術的な組合せで現出された不思議の国
「不思議の国のアリス」は子供たちならば楽しいファンタジーとして素直に受け入れることができても、常識や先入観に囚われた大人たちにとっては、その奇想天外なシチュエーションと理解不能なストーリー展開に当惑させられ、容易に受け入れることが難しいものでしょう。
この物語は、長年に渡って童話のクラシックとして読み継がれる一方、シュールリアリズムやサイケデリックのタームにおいても度々再評価の対象になってきたと思いますが、そうした既知のジャンルに当てはめ意味を与えることによって、大人たちは安心することができたという側面があったのではないでしょうか。

しかし、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」を観ると、シュールリアリズムとは本来、意味や理屈を越えたところで、子供のように驚きを楽しめる能力を取り戻そうとする活動だったのではないか、と改めて思えてくるのです。どんなメタファー(暗喩)が隠されているのか、何故そうなるのか、なんてことは一切考える必要は無いのだと。
本の挿絵や絵本を飛び出してスクリーン上に展開される不思議の国で、ただアリスと一緒に好奇心に満ちた冒険をすればよいだけなのです。シュヴァンクマイエルが3年掛かりで完成させた初の長編ですから、私たちがこれまで本を読みながら頭の中で空想していたレベルをはるかに越えて、その驚嘆すべき世界を映像として現出させてくれることはお墨付きです。

彼独特のグロテスクで悪趣味な描写も、もしかしたら、あくまで大人の視点でそう思うだけかもしれませんよ。映画の中のアリスは、どんなに不条理な状況に陥っても、まったく怖がらずに受け入れています。
ディズニー・アニメのように、極彩色に擬人化された動物キャラクターたちが歌ったり踊ったりすることだけを、子供たちが喜ぶと思い込んでいるとしたら、それは、そうあって欲しいと思う大人たちの願望に過ぎないのかも。