テオ・アンゲロプロス全集 I~IV DV...

紀伊國屋書店2004-12-18 - 紀伊國屋書店 価格 ¥ 15,760
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テオ・アンゲロプロス全集 I~IV DVD-BOX IV

紀伊國屋書店

価格(new/used): 15,760 円 / -- 円 より
発売日: (2004-12-18) アマゾン売上ランキング: 26849 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

アンゲロプロス全作を一望
全集ではこの第4巻を初めて手にしました。
長編処女作「再現」と近作「永遠と一日」のカップリング、
さらに「再現」以前の短篇「放送」というラインナップがこの第4巻の妙味でしょう。
3枚それぞれに入った解説書には各作品の監督のコメント、資料が満載。
これだけでも溜息が出ます。

「永遠と一日」はDVDでの鑑賞がオススメ。
以前、テレビ放送を録画していたので今回の購入をためらいましたが
テレビ放送とは比較にならないほどシャープ。
また解説書には作品完成時の監督インタビューに加えて
主演のブルーノ・ガンツへのインタビューを収録。
彼自身の人間性や、創作現場での監督像が垣間見られます。
死を見据えながら見終わった後の爽快感が不思議でしたが
インタビューでその謎が少し解けた気がしました。
「テオ・オン・テオ」
全作品に関するインタビュー。各作品からのセリフ選びも監督らしい。
監督自身が語る各作品の成り立ちもファンには溜飲のさがる思い。
亡くなった美術監督ミケス・カラピペリスの各作品美術原画も必見。
この巻の解説書は、映像に映っていない部分を補っており
これも映画祭での上映ではなくこのDVDならでは。
映像とは別に講演を活字で収録しているのも嬉しい。
「放送」「再現」
「再現」では長編第一作にしてすでにアンゲロプロスの美学が見て取れます。
白黒のコントラストに映る石畳、石積みの家並みの美しいこと。
事件に翻弄される人間の強く、美しいこと。
「旅芸人」以降のどの作品でファンになった方にもオススメです。
「放送」は当時のラジオというメディアの創る虚像を暴く作品、
しかし同時に当時のアテネの街頭が活き活きと活写されているのも面白い。
解説書の「再現」完成当時の監督インタビューは必読。

全集に手を出そうか迷っている方は、先ずこの巻を入手されて損はありません。
独特の長回し撮影になったのは必然だったのです。
各作品の謎もこれを見ることで、監督の姿勢を通して深く知ることが出来ます。
しかしこれを手にしてから、どうしても他の巻が気になって仕方がないのですが…。
全集、これにて完結
このⅣ集をもって、全集も完結。 しかし、アンゲロプロスはまだ現役の監督であり、これからも作品を発表しつづけてくれることを我々は待ち望んでいる。

Ⅳ集では、「永遠と一日」を収録。 全集発売前には、唯一国内でDVDが入手できる作品だっただけに、ファンは既に入手済みの人も多いことだろう(私もそのひとりではあるのだが)。 それであっても、やはりこのⅣ集は入手してしまうだろう。 全集を全て所有するというコレクター根性もあるにはあるのだが、やはり未見である「放送」「再現」を是非観てみたいと思う。 

また、アンゲロプロスの重層的な表現世界への理解を深めるためにも、監督自身へのインタビュー「Theo on Theo」も興味深い。