内容的には、あまり心にくるものはなかったが、関心はやはり本作の音楽を手がけた阿部薫だ。ギター、打楽器、ハーモニカ、アルトなどによるプレイ。「アカシヤ...」も演っている。ラストの「赤とんぼ」は少しだけグッっときた。
78年というと、フリージャズも70年代初頭ほど熱くはなかったはず。若松孝二は、ずっとフリージャズを引きずっていたのだろうか。それとも、単に阿部薫に対する思い入れが大きかっただけなのだろうか?
この映画の数カ月後に阿部薫は鬼籍に入る。葬儀を仕切ったのは若松孝二だという。