ラーゼフォン 第9巻

メディアファクトリー2003-01-24 - メディアファクトリー 価格 ¥ 4,410
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ラーゼフォン 第9巻

メディアファクトリー

価格(new/used): 4,410 円 / 2,380 円 より
発売日: (2003-01-24) アマゾン売上ランキング: 16663 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 6件

中々レベル高い
まず、露骨なCGを使わず、純粋にアニメとして細部まで描き込んでいるのが好感持てた。作画もクォリティが高い。
ストーリーもエヴァよりはライトテイストで、純愛をテーマとしているのもおもしろい。抽象的で、曖昧な所はかなりあるが、それもラーゼフォンという作品の魅力的な部分だと僕は評価したい。
ラストは確かに賛否評論だろうが、そこは劇場版で補完されている為、問題ない。
少しでも興味があれば、是非見て欲しいです。
自分探しの旅とその創造神話的終結
なかなか話が錯綜しており相当理解に苦しむ部分も多い。親族関係も複雑で誰が誰とどうつながっているのかおいそれとは理解しがたい。最後まで登場人物の名前を覚えきることが出来なかったのはこのアニメくらいのものだ。しかし、結局のところこのアニメの主題は、主人公綾人の自立と成長ということだろう。もうひとつ印象的なのは、各登場人物がお互いに対して持っている心の壁を乗り越えようと前向きに苦悩する姿である。これは現代日本に生きる私たちが乗り越えようとしている壁そのものなのだろう。エヴァンゲリオンでは心の壁は「ATフィールド」によって象徴されているが、本作では「絶対障壁」がそれに対応する。結局エヴァンゲリオンと同様の主題を追求しているが、エヴァよりも明るく、また美しい。心の深層に食い込むという意味ではエヴァに一歩譲るが、では皮相かというとそんなことはない。

 思春期から引きずる心の空洞を埋める話が、世界の終末から創造神話にまで膨れ上がるのは大げさかというとそれも違うだろう。結局世界の創造神話のほとんどは、一対の男女によるエロスの物語以外のなにものでもないからだ。ただ気になるのは、黒幕とも言えるバーべム財団の首領が何やら悪魔的存在で白人というところだ。エヴァにもゼーレという白人の集団による黒幕的存在があった。これがクロスカルチャーな視点から何を意味をしているのかはもう少し考えてみる必要がある。

神話的叙事詩
前々から評判は聞いていたのですが、やっと全9巻を一挙に鑑賞しました。
細部にまで行き届いた描写力、キャラクターの性格付けなど、久し振りにアニメを堪能することが出来ました。

確かに、基本的な設定部分に『エヴァンゲリオン』を彷彿とさせるところを感じますが、エヴァが物語の設定に『宗教神話的象徴・思想』を十分に咀嚼しないまま持ち込んでストーリーを破綻させたのに比較すると、魅力的な神話的叙事詩・物語(サーガ)を紡ぎだしていると思います。

特に、この作品で使われている音楽は魅力的で、映像の美しさと相まって、観るものに作品の印象を深く刻み付けていきます。

また、メインキャラの綾人と遥の『時間のずれ』は、そのまま東京ジュピターと地球との『ずれ』ともリンクし、失ってしまった時間や感情を取り戻そうとする主人公達の性格に深い陰影を与え魅力的な人間ドラマを形作っています。

ただ残念なのは、急に結論を急いだような『人類補完計画』的なラストで、せっかくの人間ドラマが…。何とかならなかったんでしょうか…。

人類が次の階梯へ、新たな段階へ、という曲解したグノーシスもどきの『発展段階史観』になっちゃうと、せっかく紡いできた『人間ドラマ』が無化されてしまうのではないのでしょうか…。

もう少し、この魅力的なキャラクター達のドラマを見たい気がします。

もったいない
題材もキャラクターも、やっと盛り上がってこれからという所で、なしくずし的に終盤に向かってしまった感があります。
1クール13話、2クール26話という枠に囚われたアニメ業界・商業モデルの中の1つで終わって欲しくなかった。
もっとキャラクター間の心情を見ていたかったのですが、劇場版で余韻を楽しめればと思います。

とは言え、全体を通して広がりの在る背景や伏線は惹きつけられました。

最終回
この「ラーゼフォン」もいよいよ最終巻となりました。
結果からいって感動しました。
でも、ちょっとつめこみすぎかな~とも思いました。
個人的にですが、まだ謎が残ってる気がします。
そんな感じで星4つです。