どですかでん [DVD]

東宝ビデオ2003-01-21 - 東宝ビデオ 価格 ¥ 3,150
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どですかでん [DVD]

東宝ビデオ

価格(new/used): 3,150 円 / 3,350 円 より
発売日: (2003-01-21) アマゾン売上ランキング: 29922 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 10件

不思議な世界
貧民街に生きる人々。今の日本ではそんな街は見当たらない。カラー映画ということもあって、よりリアルに感じる映像。タイトルにもなっているどですかでんと言葉を口走りながら空想の電車を走らせる知恵遅れの六ちゃん。そんな子供を憂う母も奇妙な念仏を唱えている。夢を語って聞かせる乞食の父親に残飯を運ぶ健気な少年とその末路。不思議な人達が繰り広げる日常はどこか儚い世界である。その映画を見た友人の一人は強い印象を受け、もう一人は二度と見たくないという感想だった。
かなりよくできていたけど
乞食親子のエピソードでマイナス2星。私は山本周五郎先生の原作のファンなので観ました。山本先生の原作では、ラストシーンにどうしようもないやるせなさと、切なさがあり、思わず泣けてきますが、なにコレ、この映画?!「プールができたじゃないか!」だって。あの場面にはほかの全ての良さを台無しにする力がありました。嘘だと思う片がおられるなら『季節のない街』を一読お勧め致します。
「救い」はどこにあるのか?
黒澤監督の作品で繰り返し取り上げられる貧困の中に生きる人達の逞しさや苦悩を描いた作品。ハリウッドと組もうとした「暴走機関車」と「トラトラトラ」での挫折のせいか、他の作品と比べ、ストーリーに「救い」がないように思います。貧困の中の「救い」があった「赤ひげ」とは対照的です。しかし、斬新な色使いの映像と、迫力よりも温かみを感じる音楽と、それぞれのエピソードに味があり、好き嫌いを超えて記憶に残りそうな映画です。原作を読んだことはないですが、ドストエフスキー的な世界を感じさせます。ドストエフスキーの作品にも増して、救いがないようにも思いますが。特に乞食の健気な子供の話と酒浸りのおじにひどい目に合わされている娘と酒屋の小僧の話は、もう少し、なんとかならんかと・・・。「どですかでん」と鉄道になり切ってしまっている少年への眼は温かい気がします。万華鏡のように美しい電車の絵のシーンに特にその温かさを感じます。
乞食のエピソードが心に残りました
乞食の親子?が自分たちには家がないのに
空想の家を思い浮かべて毎日暮らしている
エピソードが最も印象的でした。
乞食の子供は親の言っていることに
ただただ相槌をうち、親は全く架空の
家に門やベランダなどをつける空想を毎日
描いています。最初は、とてもほのぼのした絵で
勝ち組や負け組といった現代の競争化社会に対する
痛烈な批判のように写りました。

しかし、その乞食の親子、親は毎日空想に
明け暮れているのですが、食料を料理屋から
分けてもらって運んでくるのは毎回子供なのです。
そしてある時、その子供が店からもらってきた
シメサバがあたって・・・。

この他にも様々なタイプの長所、短所を持ったタイプの
人物が出てきて、それぞれかなり細かく描かれているので
自分に最も似た人物を探し出して重ね合わせると
観ていてとても考えさせられます。自分はまさにその乞食の
親に自分自身を重ねて観ていました。
この「せつなさ」は。
俳優陣は皆、芝居が上手いですね。伴淳三郎の演じる「島さん」なんかは凄いなと、原作を後から読んで改めて思った。あと、菅井きんの演じる六ちゃんの母親もせつなくて良いですね。知恵遅れの子を持つ母親というやるせなさが芝居から伝わってきます。浮浪者の親子の父親役、三谷昇も原作とはかなり違う演出だと思いますが、個性に満ちた芝居をしていますね。
この時代の役者と最近の役者を比べると演技力が大人と子供といった感じさえします。