うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

東宝ビデオ2002-09-21 - 東宝ビデオ 価格 ¥ 5,850
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

東宝ビデオ

価格(new/used): 5,850 円 / 5,800 円 より
発売日: (2002-09-21) アマゾン売上ランキング: 6654 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 77件

子供が理解できないアニメ
おそらくアニメーションに哲学的なテーマを持ち込んだ魁的な作品だと思う。はじめてこの映画をみた時は「こんなの子供にわかるわけないじゃん」といのが第一印象だったのを覚えている。押井守がスタッフを無理やり引き抜いて強引に作りあげた本作品は、あまりにも原作のイメージと異なるため、原作者の高橋留美子が激怒したという話は有名だ。

夢と現実の境界をあいまいにして、人間の存在や時間といったテーマを浮かびあがらせる手法は、デビット・リンチなどの現代映画にも相通じるものがある。永遠に文化祭前日が繰り返されるという非現実的な世界を目の当たりにして、メガネがニーチェのような哲学的思考をめぐらすシーンは印象的だ。

夢の中でしか自らの願望を実現できないとわかっていながら、あたるはなぜか現実に戻りたがる。そこには文化祭前日のようなワクワク感もなく、ひたすら死へと向かっていく退屈な日常しか存在しない現実へなぜ戻りたがるのか?夢邪鬼の究極の質問に対して答えに窮したあたる(押井守)は、<愛>などという幻想にすがるしかなかったのである。
みんなカメに乗ったら
 作品の中で何回も繰り返される、画面の外の僕たちには非日常的な登場キャラの日常。その繰り返しの日常に疑問を持ったキャラクターがまだ疑問を持っていないキャラクターに対し、その繰り返しを比喩してこんなようなことを言います。「もし竜宮城に行ったのが浦島太郎だけでなく村人全員だったら、帰ってきたときに人々は時がたったことを感じられるのだろうか。」この物語は全編このテーマで語られます。
 
 人間「このまま時が止まってしまえばいいのに」と考えるときが誰にでもあると思います。このまま学生でいたいとか、日曜が終わって欲しくないとか。

 この映画は登場人物は非日常的な集まりですが、その願望が実現されたらどうするかとか、どう思うかとか自分に当てはめてみたらどうなるのかを考えさせられます。映画が終わるまでの2時間弱、そのどうすんのを考え続けるのがまた心地いいのです。登場人物はすごく考えているのか何も考えていないのか、独自の考えを魅力的に発揮します。その結論の出し方にこれまた心地よさを受けます。

 見る人によって結論の出し方はたぶん十人十色。でもどんな結論を出しても、この映画を見たら非常に快感を受けること間違い無しです。
高橋留美子と押井守という二つの巨大な才能が融合した伝説的な傑作
夢をモチーフに自分の存在に疑問を投げかける…
ギャグがベースの原作に難解な哲学的テーマを持ち込み
不条理な世界を美しい論理性で描いた高い完成度

公開当時は異端と言われ、様々な批判もあった曰くつきの問題作だが
その衝撃はアニメ界のみならず実写映画、文学界にまで波紋を広げ
そして、遠くハリウッドにまでリスペクトは繰り返される事になる

以後のアニメにも重大な影響を与え続け
昨今、人気のある「エヴァンゲリオン」や「涼宮ハルヒ」も源流を辿れば
このビューティフルドリーマーに行き着く事になる

だが、映画としての完成度でビューティフルドリーマーを越える作品は遂に現れず
公開から20年以上も経った今、逆に特異な程の輝きを放つ

また、押井守の難解な作家性が高橋留美子の魅力的なキャラ達により見事にエンターティメントとして
ギリギリの面で成立してる事も興味深い
(押井守がうる星以後、その難解さ故にしばらくの間、一般受けする作品に縁が無かった事を考えると)

もっとも、ビューティフルドリーマーの亜流作品が出尽くした感のある昨今
若い世代がこの作品を観て当時のような衝撃を味わえるかは果たして疑問だが
原典に触れる事で他の多くの亜流作品からは感じられなかった新鮮な何かを
感じる事が出来るかもしれない

まさに、時間と空間を越えてビューティフルドリーマーは重要な何かを問いかけるだろう
我が青春の一ページ
中学二年の時だろうか?
後追いで映画の絵を使った漫画でこの作品を知る。
読み終わった後になんとも言えないジーンとした感覚が残り
母に「なんだか不思議な漫画だよ」と言った覚えがある
後にビデオで映画を観たけども一緒の感覚だった

夢から覚めては現実との闘いに戻る

「それは夢だよ、ラム」

最後のあたるの台詞が妙に感動を誘う
映画を一個の作品として見るならば本作は一つの芸術だと思う
物語前半こそ本作品の味
↓は押井監督のアニメ作品によく見られる構図である。 

1.普段と何ら変わらぬ日常が描かれる
     ↓
2.実は重大な異変が水面下で起こっている
     ↓
3.登場人物の誰か(大抵脇役)がそれに気付く
     ↓
4.皆でそれに立ち向かう
     ↓ 
5.事件の判明
     ↓
6.事件の解決  

これらのうちで、最も盛り上がるのは2〜3である(私としては)。本作品もそのあたりが最高に面白い。絶妙な不気味さ、不可解さがある。


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