ラルジャン [DVD]

紀伊國屋書店2002-07-25 - 紀伊國屋書店 価格 ¥ 4,086
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ラルジャン [DVD]

紀伊國屋書店

価格(new/used): 4,086 円 / 4,652 円 より
発売日: (2002-07-25) アマゾン売上ランキング: 37188 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 10件

凄い
この映画は恐ろしい作品でしたね たった一枚のお金それが男を破滅に導いていく作品。
全編音楽無しで綴られる人間の欲と罪 変わっていく社会を徹底的なリアリズムで捉えた素晴らしい傑作。
「扉」は語る
映画は俳優の「リアクション」でドラマをうむ。しかしブレッソンは演技を禁じる代わりに、「扉」をまたぐ行為によって、「リアクション」を代弁させた。 

ブレッソンは映画から演技を排し、日常のわれわれの生活と映画とを等化に仕立て上げることで、映画の可能性を広げた。ブレッソンの発見である。まさにコロンブスの卵とはこのことである。例えば、音と光だけの「銃撃」や「脱獄」シーンのそれである。

「扉」でブレッソンはすべてを語る。映画の傑作である。
ここではあまりにも過大評価されている
 ような気がします。頭で映画を見る人たちはこういうのが好きなのかもしれませんね。私は蓮見重彦氏の言葉に心動かされたという経験は全くないです。軽蔑してはいませんが、尊重もできない。
 IMDb(Internet Movie Database)での投稿時における評価は7.6(10点満点、1,080 voters)です。決して低くはありませんが、さりとてここで皆さんが仰っているほど高い評価でもありません。ちなみに『抵抗』、『スリ』はいずれも8.0です。エリセの『エル・スール』が8.5、小津安二郎の『麦秋』が8.4です。あくまでも大衆による人気投票ですから、ここでのレビュー同様、あくまでも参考資料に過ぎませんが。
 監督は当時「音のためにはますます映像を犠牲にしても良いと思うようになった」旨の発言をしていたと記憶しています。まぁ、良くも悪くもそういう監督の映画だと思います。同時期製作の映画では、ハンガリー映画『ザ・バルチャー/哀しみの叛逆』(1982年、IMDb評価は8.6)があります。似た肌触り、味わいだった印象がありますので、好きな方にはお勧めします。(私の個人評価は両作品とも6点です。)
リアル・おとぎ話!
登場人物のことごとくが感情の爆発を許されず、まるで部品工場の機械化された流れ作業のように人生が推移していく。人物の存在感を等価にすることで、このふざけた人生ゲームで次に自動落下する権利は全員が有していることを知らせる。つまり全員が容疑者なのだ。それは現実社会においても同じで、そこには一切の是非もない。実際に我々はタチの悪いおとぎ話の中で暮らしているのだ。 …というような事を考えさせてくれた、この映画はまぎれもない傑作である。
映画の通念をはるかに超えている
‘86年にシネヴィヴァン六本木の単館ロードで観ましたが、終わった直後、観客が少しどよめいていたような記憶があります。原作がトルストイと知っていましたが、終わってからドストエフスキーの記憶違いだったかなと思ったほど、違和感を覚えました。それもそのはずでした。原作小説の後半の、主人公が信仰に目覚め改心する話が、映画では完全にカットされているのです。
それまで物語の流れに身を委ねる観客として観ていたものが、このような終わり方で、突然、実際に起きた出来事の中にとり残されたような落ち着かない気持ちになりました。観客が無意識的に期待する“予定調和”の裏をかくというレベルを超えて、映画芸術そのものに対するアンチテーゼを示しています。80歳を超えてこの作品を作ったブレッソン監督は、映画の通念をはるかに超えたところにいたのだと思います。