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リリイ・シュシュのすべて 通常版 |
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リリイ・シュシュのすべて 通常版ビクターエンタテインメント 価格(new/used): 4,935 円 / 5,780 円 より 発売日: (2002-06-28) アマゾン売上ランキング: 23223 位 DVD / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 88件 リアリティがない雰囲気づくりや演出はさすが岩井監督。これに関しては最高点をつけたいところですが、やっぱりストーリーがちょっと・・・ 話自体は暗い内容。別に暗い話だから★二つということではなく、なんというか、リアリティがなくって感情移入ができなかったからですかね。 「14歳のリアル」ってうたってますけど、そうかなーという感想。 まず、中学生がみんな18か19歳ぐらいにしか見えない。担任の女の先生なんかは、生徒と同い年くらいに見えてしまいます。 かなり大人びいた不良な中学生はいるとは思うけど、現実の中学生はもっと幼いような気がします。少なくても自分の中学時代はそうでしたね。「18歳のリアル」なら多少は納得できるかな。 万引き、レイプ、カツアゲのシーンは、なんかドタバタな感じでリアリティがなく、安っぽいtvドラマを見ているようでした。沖縄のエピソードも全体のストーリーからはずれて浮いている。映画全体のバランスをくずしていると思います。 などなど、突っ込みどころ満載の映画ですね。岩井監督は遺作にしたいとおっしゃってますが、自己満足映画の良い例だと思いました。 虚無感今まであった すべての虚無感 混沌 埋めた 作品 この監督は 宇宙人だ 圧倒的な喪失感この作品を初めて観たのは中学生くらいでした。 その後今まで、5,6回ほど見たような気がします。 はじめはその見終わりの、圧倒的な喪失感に打ちのめされ、考え込んでしまったのを思い出します。 人と人のつながりは周りが思うほど、確かではなく、脆弱なものなんだと思った気がします。 登場人物は皆、心揺れていて、繊細で、残酷で、そしてそんな不確かな世界を、狂おしいまでの美しい映像で表現する、岩井俊二の感性はどこか村上春樹の小説を思い出しました。 岩井俊二がこの作品を遺作にしたい、と言われたのを何かで聞いた気がします。 自分は岩井俊二作品ではこの作品が一番心に響きました。 岩井リサイタル美しいほどに残酷。 そんな陳腐な言葉でくくれるほど、この映画は “たやすく”ないが、故・篠田昇カメラマンによる 田園風景はやはり美しく、そして残酷だ。 題材やストーリーには賛否両論あるが、とにかく この映画の持つ圧倒的な説得力は、篠田映像と、 主要人物たちそれぞれの人生に隣り合わせる、 小林武史の作り上げた劇中の架空アーティスト、 リリィ・シュシュの存在。 憧れの久野からリリィの存在を知る星野。 星野の家に泊まるほど仲良くなり、彼からリリィの 存在を知る蓮見。 ひょんなきっかけで蓮見と行動をともにし、彼の 持っていたリリィのCDを聴く津田。 彼らは魂を消耗し、来るべき未来を見失い、そして彷徨う。 そんな少年少女たちの機敏な心を、時に救い、 時に突き放すリリィの音楽。 「音楽に救われ、音楽に絶望する彼ら」を描写できて いる奇跡。 久野の弾く「アラベスク」。 混声合唱で奏でるアカペラ版「翼をください」。 映像と音楽、ではなく、映像の中の音楽。 これを構築できる映画監督は数少ない。世界規模で。 ■14歳の不安定な世界観を、一瞬でも定位した傑作。■14歳のリアルは、不安定が常態なのだけれど、 いくつかのエピソードを重ねながら、見る人に、こうした世界観を、 うまく転移させることに成功した傑作。 人間の強さと弱さ、美しさと醜さ、喜びと悲しみ、 愛と憎しみ、被虐と加虐・・・・ 支配する者と支配される者、虐げられる者と虐げる者、 愛する者と愛される者、憎む者と憎まれる者・・・・ 一見、二律背反するようなこれらの事象が、 実はコインの表裏であること、いとも簡単に意味も立場も反転することを 巧みなストーリーで展開している。 映像や音楽の美しさを、悲劇性に添加させ、一縷の希望に昇華させていく 岩井さんの感性と力量が、見事に作品作り、世界観の成立に発揮された、 監督作品の中でもベストな作品だと思います。 |