勅使河原宏の世界 DVDコレクション

パイオニアLDC2002-04-14 - パイオニアLDC 価格 ¥ 17,082
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
勅使河原宏の世界 DVDコレクション

パイオニアLDC

価格(new/used): 17,082 円 / 16,880 円 より
発売日: (2002-04-14) アマゾン売上ランキング: 44095 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

おとし穴
1962年度、キネマ旬報第7位、記念すべきATG第1作。
九州の炭鉱を舞台に描かれる不条理劇です。全編を不気味で不安な空気が包む映像は、後の“砂の女”で一気に昇華され、傑作として現在まで語り継がれる事になります。

砂の女、他人の顔、そしておとし穴と三作観ましたが、私はこのおとし穴がオススメです。
他人の顔。人間の内面の重要性の認識。
今回、実にいい映画だとまた再認識いたしました。
そしてはっきり言ってこの映画はオールスターキャスト。さらに美術良し、原作良し、音楽良しと悪いところがありません。本当に素晴らしい日本を代表する映画の一本でしょう。
まあ顔の形の疑問。これって根源的な問題です。皮膚と配列という表層的なものでしょうが、持っている問題は根源的。

美意識とはなにか?を問われます。その前に常識とはなにか?
「覆面の心理」、人間は匿名では違う人格が出てくるのか?答えは戦争でもわかります。それに呼応するごとく精神病院が出てきます。なかに戦争の被害者がたくさんいるのです。そして美しい顔に傷のある女の子も。

このほかにも素晴らしいシーンの連続で、いちいち切り取ることはしませんが、仮面の人格とそれまでの人格と怪我をしたあとの人格の3つが並存していたのです。というより怪我をしたから仮面の人格を楽しめるようになったのでしょう。
精神薄弱の女がその本質を見抜いたのは、顔などの外見にかかわらず、人を識別しているからです。

ということは一般の人は何を持って人を識別しているのか?という問いかけが残ります。
とにかく実存の問題、さらには人間の内面の問いかけを提示しております。私はそのスタッフの豪華さに唖然としてみました。いい人材が使われてます。それも監督の人脈という才能でしょう。あとは多くは語りたくないとても良い映画です。

日本の宝
フランスで最も有名な日本人といっても過言ではない作家、安部公房の原作を忠実に映画化した作品がぎっしりつまっています。
もしかしたら原作よりおもしろいかも!
砂の女
BOX版では、「砂の女」の画面サイズが4:3ではないという噂もありましたが、単品のDVD版と同様にしっかりとトリミングされていました。(これがオリジナル?)
岸田今日子が官能的で、原作の雰囲気が再現できていたと思います。
内容の割にはお得な価格設定になっていると思います。