鉄道員(ぽっぽや)

東映ビデオ2001-12-07 - 東映ビデオ 価格 ¥ 3,900
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鉄道員(ぽっぽや)

東映ビデオ

価格(new/used): 3,900 円 / 2,980 円 より
発売日: (2001-12-07) アマゾン売上ランキング: 7185 位
DVD / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 33件

切ないファンタジー。
何度見ても泣けてしまう。
不器用な昭和の男といえばもう、健さんしかいない。

何にも前情報もなくこの作品を見た。
広末涼子演じる娘が幽霊なのか、健さんの幻想だったのかは分からないが、
とにかくビックリした。
なんだか「シックスセンス」的なやられかたをしてしまった。
で、嗚呼、日本人がシックスセンス的なものを撮るとこうなるんだなと、
一人得心した次第です。

仕事のために家族を犠牲にしてしまう、不器用な昭和の日本の男が描かれています。
今や個人主義や利己主義は欧米だけのものではなく、この日本にも着実に浸透しています。
仕事とは何でしょう?
「おとさん」にとって仕事とは、列車を滞りなく走らせ、駅を守ることでした。
列車に乗る人達の為の大切な仕事だったのです。
「おとさん」にとって仕事とは、自分だけのためのものではなかった。
列車を使う人達のためでもあった。

どんなことがあっても家族を犠牲にしちゃあいけない。
しかし図らずも、人のために自分達が犠牲になってしまうことも厭わない、
そんな人がいたっていい。
国を守るために戦地に赴く兵士達も、こうではないだろうか。

平成生まれの人達には理解し得ないかもしれない、昭和の不器用な男のファンタジーです。
あなたに起こる小さな奇跡
飛行機の中、TV放映で幾度か見ましたが、今回家で落ち着いて観たくDVDを購入しました。
『字幕表記』が選べるのもDVDならでは、耳の少し遠くなった私にはありがたいオプションです。
浅田次郎の原作は何本か映画化されていますが、『鉄道員(ぽっぽや)』は作者の意図がスクリーンに忠実に反映されており秀逸です。
高校生になった雪子に建さんが最後に言う台詞、何度観ても涙があふれます。
高倉健を出す必要があったか?
幽霊になった広末を出したり、不器用過ぎの高倉健の出演でぶち壊しになった印象もあるし、実際の鉄道関係者達や、北海道の人達は本作を見てあきれた人も少なくなかったと思います。現実の地方の問題は、この作品の頃よりも財政難やら人口流出やらで、遙かに深刻なのに・・・・・・。

話題作と言う割には、こんな最後かよという部分でオチが容易に読めたし、全然泣けなかったし、高倉健や広末なんかよりも、無名か、もっと地味な役者さんを出した方が、良かったのでは無いかとすら思ってしまいます。

北海道を使った割には薄っぺらく、涙を流してくれと頼むような作品だった感じです。
ちょっと涙出た
北海道の寂れた終着駅の廃止を前に、家族に先立たれて独りになっていた駅長の最期におこる奇蹟を描いた作品。

内容を全くしらずにDVDを購入、高倉健主演であったこともあってリアルな物語と思っていたが、クライマックス近くで浅田次郎原作であることを思い出した。ネタは早々にわかってしまうのだが、職業人の責任と家族とのジレンマによって積み重なる苦悩や後悔を解放する手法としてこのような展開になるのは、わかっていても心を打つようで、思わず涙が出た。本作を見てすぐに原作を購入したが、そちらは短編で約40ページの作品。どちらが優れているかを論じたレビューもあるが、どちらもそれなりにいいと思う。原作と映画の違いは人形であるが、はじめてできた子供に日本人形(映画)を購入する方がキューピー(原作)よりも心が入っていて、画としても乙松にも合うし、それに手を加える母親の念も入る。しかし、その人形を一目見ただけで、持ち主がわかってしまわないようにするためには、キューピーのように量販されているありきたりのものでなければいけない。このように映画と小説ではそれぞれの状況を考えた上での設定であり、これらの優劣はつけられないように感じた。乙松を縛り付ける責任の象徴であるものが通証(タブレット)であることや、娘の作った味噌汁で胸が熱くなった理由も映画ではわかりづらいのに対して、原作では理解しやすい。一方で、乙松の人柄を理解し、後悔や疑念に感情移入するためには、短編で読むよりも十分に時間をとっている映画の方が優れているようにも思える。他にも比較すべき点は多いが、どちらもできはよく、原作を見ることで、映画も面白くなるのは間違いないと感じた。

人によって評価が分かれるのは仕方ないが、星4つはあってもいい。
生き様
浅田次郎のベストセラー小説の映画化。
小説は小説で、でも映画は映画でまた良いと思う。
1度では分からなかった。観ればみるほど素敵な映画である。

《以下、ネタバレです》

高倉健演じる佐藤乙松の、夢のような最期の2日間を、彼の生き様と共に描く。

零下10度を超える寒さの中で列車を待つ乙松に対し、かつての同僚であった小林稔侍が言う場面がある。
「あれが、鉄道員(ぽっぽや)だ。」

幹部となった小林稔侍の息子(吉岡秀隆)に対して、電話で乙松が言う場面がある。
「お前も、鉄道員だべ。」

『鉄道員(ぽっぽや)』とは、いろいろな場面で、いろいろな意味を持って使われる言葉だと思う。
しかしその言葉が乙松を指すとき、そこには鉄道員としての「あるべき姿」が込められ、
乙松が使うときは、そこに「誇り」を感じる。

そして彼は再会した自分の娘に「悔いはないよ。」と言った。
私は、その彼の生き様に惹かれたのだと思う。

 
「俺は、講師(せんせい)だ。」
口に出しては言わないが、かくありたいとそう思った。