痴人の愛

徳間ジャパンコミュニケーションズ2001-06-27 - 徳間ジャパンコミュ... 価格 ¥ 3,700
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痴人の愛

徳間ジャパンコミュニケーションズ

価格(new/used): 3,700 円 / 2,300 円 より
発売日: (2001-06-27) アマゾン売上ランキング: 56888 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 4件

古畑でさえも・・・
なによりも田村正和の若い頃が見られるのが嬉しい。

ジョージがナオミのいない生活に爆発するところ、そこに隣家の医者が唐突に訪ねてくるところは、爆笑モノです。最後の馬乗りは笑いを通り越して恐くなる。

安田道代は、「氷点」では清純すぎ、この映画ではちょっと妖艶すぎ、マキノの「悪名一番勝負」で演じた健康優良悪女の「お浜」のときがちょうど良かった。もちろん大楠姓になってからは完成品ですが。
小沢昭一が男の哀れを好演!
安田道代も悪くはありませんが、やはりこの映画の見所は主人公、河合を演じる小沢昭一でしょう。理想の女を調教しようとして、逆に女にはまっていく男の哀れを実にうまく演じています。今村昌平監督の「エロ事師たち・人類学入門」と共に彼の代表作だと思います。
増村+谷崎=ひとつのインテリ女性観
法学および哲学を修学し、戦後一時期イタリアへ映画制作を学ぶための留学を果たすなど、映画界きってのインテリでもある増村保造は、大映であの溝口健二および市川昆作品に助監督として参加したあと1957年に「くちづけ」で監督デビュー、この1967年の作品は彼のキャリアのちょうど中盤にさしかかった頃の作品である。
あらゆるジャンルの映画を手がけた増村がしかし最も得意としたのは、やはり女性映画であり、この谷崎潤一郎の有名な原作の3度目の映画化もまた、オトコたちを翻弄する安田道代(ナオミ)の映画なのである。オトコを振り回してそれを恥じることも後悔することもないナオミを、増村の映画哲学というべき、生きる本能とそのためのみの知恵の迸りをきわめて特徴的に切り抜き誇張する手法と、それをうける小沢昭一、田村正和、倉石功ら演劇の心得のある俳優陣のリアリズムとは違う象徴的な台詞回しで、増村映画以外のなにものでもない刻印の施された作品に仕上がる。
ポスターにも描かれトレードマークとなり、劇中何度となく繰り返される馬乗りのシーンが、登場人物間のテンションを見るものに非常にわかりやすく提示するキーでもある。
痴人の愛
谷崎文学ならずとも世界中にこのテーマの映画があり、今日、見直しても男が哀れで、重く、マンネリ感がある。あまり見直す映画ではないだろう。唯一救いは若き日の安田道代に再びお目にかかれることと小沢昭一や田村正和の熱演に懐かしさを感じる点か?