徳間ジャパンコミュニケーションズ2001-06-27 - 徳間ジャパンコミュ... 価格 ¥ 4,500
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徳間ジャパンコミュニケーションズ

価格(new/used): 4,500 円 / 3,980 円 より
発売日: (2001-06-27) アマゾン売上ランキング: 74575 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件

追悼 岸田今日子さま
劇作家・岸田国士のご令嬢で、ムーミンでも有名な岸田さんが亡くなられた。
追悼の意を込めてレビューを書きます。

ラストのほうは、「盲獣」にも似た愛欲の果てに俗世から離れてしまう男女を描いてる。
若尾は「清作の妻」のほうが良かったかな。
全てが上流の設定文学的谷崎先生の趣を損ねていない
岸田今日子さんのなんともそこはかとない、少々とぼけながらも
凛とした愛に一直線の出で立ちがもう素敵。当時としては
チープにならないように照明やインテリア等の配慮が素晴らしい。
毎回変わる若尾文子さんのアップの子悪魔的衣装と憂いさ、
この少人数のスタッフで濃厚な場面全て当時にしては
最高の演出で、文学的かついやらしくない演出。
高貴な貴族階級の設定ぽい、母に言わせるといまでも
通じるお二方の奥深さとお嬢様加減典型的な
若尾さんの悪魔的演出は二人の夫婦を破滅の道に
いなざう。でも綺麗なものにのめる込む真面目な
方々はこのようになるのだという半面教師的な部分多々あり。
今日子さんの着物の早代わりして口紅の色とマネキュア
とダイヤのコントラスが素晴らしいそして、着物の高価さ
バックのピアノとバイオリンとの絡みが凄い。
エロ系とあなどっていたがこれは文学的に
全て最高の設定をしていた感謝感激でした
虚構の傑作
谷崎文学らしく、倒錯した男女の3画関係がテーマだが、面白いのが、間女といっていい若尾文子扮する人物がとある亭主と肉体関係を持つだけでなく、その亭主の妻扮する岸田今日子とも関係を持つのである。この点に関しては図式でいうと完全な三角形といっていいだろう。

監督の増村保蔵と若尾文子のコンビは多くの作品を残しており、大映にいた若尾は実は関西弁も上手なのだが、この作品ではわざとといっていいほど不自然な関西弁を喋り、ほかの登場人物の不自然な関西弁と合わせて、この作品の雰囲気をさらにいかがわしく、いびつなものへとしている。はっきりいってこれは増村の確信犯的演出といっていい。ラストシーンのフェードアウトも登場人物をまるで突き放すかのような効果があり、映画の虚構性を見事に利用し、谷崎の世界を描ききっている。

黒川記章がうらやましい!
絶頂期の若尾文子の美しい肉体を、名匠増村のねちねちしたカメラが舐めまわすフェティッシュな傑作。
同じ絵画学校に通う美しい女性とふとしたことから同性愛の関係に陥ってしまう弁護士の妻(岸田今日子。彼女もまた美しい!)。

もともと夫とは気性が合わないと感じていた彼女は、その女性との禁断の愛にズブズブとはまっていくのだが、女だけに愛されたいと言っていたその愛人に、他に付き合っている男があることを知り激怒する。
その愛人の男が彼女に奇妙な契約を持ちかけてきたことから話はどんどん発展し、弁護士の夫をも巻き込んで愛の泥沼は果てしなく深くなってゆく。

騙しているのか天然なのか、何を考えているのか読めない日本版ファム・ファタルを若尾が好演。
あの鼻にかかった声の「女」を意識させる関西弁の甘えた喋りが脳髄を痺れさせる。
男と揉めている時の若尾の下着姿の旨そうなこと。
気がつけば原作者谷崎と同じ変態視線で彼女を見つめる自分がいる。

結局真相はどうなのか分からないというラストの普遍的斬新さに心底泣けた。

「卍」谷崎文学の美学
谷崎の世界を映像表現した素晴らしさを感じます。
個人的の意見(欲張りなりクエスト)が許されるなら、
撮影を宮川一夫のカメラワークで表現して貰いたかった。。。
今、この映像美の素晴らしさを鑑賞(観賞ではなくあえてこの単語を使います)出来る事に
感謝します。